この記事の要点: 株式会社トーキンは、125℃の高温環境に対応する高信頼度なチップ型ポリマータンタルコンデンサ「F/PHシリーズ」を開発し、生産を開始しました。本製品は体積効率に優れた下面電極構造を採用し、陰極層に導電性高分子を使用することで、低ESRと高い安全性を両立しています。産業用PCや車載インフォテインメントなど、過酷な温度環境下で長寿命と信頼性が求められる機器への展開が期待されます。
発表内容のポイント
- 125℃の高温負荷環境下で2000時間の高信頼性を実現
- 体積効率に優れた下面電極構造と導電性高分子による低ESR設計
- 産業用PCや車載システム、サーバーなど幅広い産業機器に対応
発表の背景
近年、モバイルワークステーションや産業用PC、車載インフォテインメントなどの分野において、機器の高性能化に伴い内部温度が上昇しやすい傾向にあります。これに伴い、電子部品にはより高温の環境下でも安定して動作する長寿命かつ高信頼な性能が求められていました。トーキンはこうした市場の需要に応えるため、従来の温度定格を向上させた新製品の開発に至りました。
何が発表されたのか
今回開発された「F/PHシリーズ」は、B3ケース(3528-1.1mm高さ)で22µF・25Vの仕様を備えています。従来の「105℃定格電圧-1000時間」という基準から、新製品では「125℃-2/3定格電圧-2000時間」での動作を可能にしました。また、標準構造の「PS/Hシリーズ」でもB2ケース(3528-1.9mm高さ)の22µF・25V製品を同時にリリースし、同様の高温耐久性を確保しています。いずれも高い許容リップル電流と静音性を備え、環境規制にも配慮されています。
製造業・生産管理への見方
製造現場における制御用PC(IPC)や、各種産業用設備の電子基板設計において、部品の耐熱性と省スペース化は常に重要な課題です。本製品は下面電極構造による優れた体積効率を備えているため、基板上の実装面積や高さを抑えつつ、熱対策設計を簡素化できる可能性があります。特に、24時間稼働が求められる生産ラインの制御システムや、温度変化の激しい工場環境内に設置されるデバイスにおいて、システムの長寿命化とメンテナンス周期の長期化に貢献する電子部品として注目されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の産業用PCや制御基板における動作温度環境と、本製品の耐熱仕様が合致するか
- 下面電極構造(B3ケース)と標準構造(B2ケース)のどちらが実装スペースに適しているか
- 既存のアルミ電極やセラミックコンデンサからの置き換えによる、低ESR化や静音化の効果
確認しておきたい点
具体的なサンプル入手方法や詳細な電気的特性、回路設計上の注意点については、メーカーの営業窓口または販売代理店への直接の問い合わせによる確認が必要です。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社トーキンの公式ホームページです。
- 関連ページ:トーキンのニュース・新着情報ページです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社トーキン |
| 発表日時 | 2026-07-10 12:00:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |