この記事の要点: 株式会社SHIFTは、企業におけるAIツールの利用および管理実態を明らかにする「AI利用・管理実態調査」の結果を公開しました。調査によると、多くの企業がAI管理を「順調」と認識している一方で、実際には約7割がコストを正確に把握できておらず、約9割が利用ログを追跡できていないという、認識と実態の大きなギャップが浮き彫りになりました。シャドーAIの懸念や管理体制の整備不足が課題となっています。
発表内容のポイント
- AI導入企業の68.8%が毎月の支払総額を正確に集計できていない実態
- 89.4%が利用ログを追跡できておらず、ガイドライン整備のみに留まる傾向
- ChatGPTやGeminiなど、未承認利用(シャドーAI)の懸念が多数存在
発表の背景
ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIツールが業務支援として急速に普及し、部門や個人単位での導入が進んでいます。しかし、現場主導の導入が進む一方で、経営部門や情報システム部門が全体の利用状況やコスト、セキュリティリスクを把握しきれないケースが増加しています。このようなAI管理の現状と課題を可視化するため、AI利用・管理に関わる担当者170名を対象に調査が実施されました。
何が発表されたのか
調査結果によると、AI導入企業の50.0%がコストを「把握できていない」と回答し、休眠アカウントへの課金継続を懸念する声も56.4%にのぼりました。また、利用ログに関しては「ガイドラインはあるがログは追えていない」が55.9%、「ガイドラインもログ管理もない」が33.5%を占め、セキュリティ監査体制の遅れが目立ちます。さらに、未承認利用の可能性があるツールとしてChatGPT(57.1%)やGemini(49.4%)が挙げられ、ガバナンスの構築が急務となっています。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の現場においても、業務効率化やDX推進の一環として生成AIの活用が模索されています。しかし、現場が独自にツールを導入することで、機密情報や設計データの流出といったセキュリティリスク(シャドーAI問題)が高まります。また、部門ごとの個別契約によるコストのブラックボックス化は、IT投資の最適化を妨げる要因になります。本調査結果は、製造業DXを安全かつ計画的に進めるために、ツールの導入だけでなく、利用ログの監査やコストの一元管理といった「AIガバナンス」の構築が不可欠であることを示しています。
現場で確認したいポイント
- 自社の現場で承認されていないAIツールが業務で使われていないか
- 各部門で契約しているAIツールの月額費用やアカウント数が可視化されているか
- 従業員がAIに入力しているデータの内容やログを監査できる仕組みがあるか
確認しておきたい点
本調査は経営部門や情報システム部門などの担当者170名を対象としたものであり、特定の業界や企業規模に限定したデータではない点に留意する必要があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社SHIFTのコーポレートサイト
- 関連ページ:SHIFTのAI関連サービス紹介ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社SHIFT |
| 発表日時 | 2026-07-10 10:00:49 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |