この記事の要点: キヤノン株式会社は、使用済み複合機を部品レベルまで分解・洗浄して再利用する再生複合機「Refreshed」シリーズの新製品2機種を2026年7月下旬に発売します。新製品は、開発段階から再生を前提とした設計を行うことで、業界最高水準となる90%以上の部品リユース率を達成しました。新品と同等の基本性能や品質を確保しながら、資源循環と環境負荷低減に貢献する製品として展開されます。
発表内容のポイント
- プラットフォーム型開発により、本体骨格の統一と部品の共通化を進めリユース率を向上
- 回収マシンの稼働年数や故障履歴などのデータをシステム解析し、部品の再使用を自動判定
- 製品重量比で約95%の部品リユース率を達成し、梱包材の脱プラスチック化も推進
発表の背景
製造業におけるサステナビリティへの要求が高まる中、キヤノンは回収した使用済み製品を再生するリマニュファクチュアリングに取り組んできました。従来のリサイクル手法から一歩踏み込み、新品の設計段階から将来の分解や再利用を見据えた構造設計を行うことで、廃棄物の削減と資源の有効活用を高度に両立させる仕組みづくりを目指しています。
何が発表されたのか
今回発売される「imageRUNNER ADVANCE DX C3830F-RG」と「C3826F-RG」は、製品クラスごとに部品やユニットを共通化し、本体骨格を統一する「プラットフォーム型開発」を導入しています。これにより、異なる機種間でも部品の相互利用が可能となりました。さらに、回収した複合機の稼働年数、故障履歴、プリント枚数といった稼働データをシステムで自動判定し、再使用可能な部品を最大限に抽出。結果として、製品重量比で約94.7%〜95%という極めて高い部品リユース率を実現しています。
製造業・生産管理への見方
本発表は、製造業における「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の具現化として、生産管理や設計部門にとって非常に示唆に富む事例です。単に回収品をリサイクルするだけでなく、設計段階から「再生しやすい構造」を共通プラットフォームとして組み込むことで、解体・検査工程の効率化と高品質な部品回収を両立させています。また、稼働時のトレーサビリティデータを活用して部品の寿命や再利用可否を自動判定する仕組みは、製造業DXにおけるデータ活用の高度な応用例であり、今後の製品ライフサイクル管理(PLM)のあり方を示すものと言えます。
現場で確認したいポイント
- 自社製品の設計段階において、将来の分解や部品共通化を考慮したプラットフォーム設計が導入可能か
- 出荷した製品の稼働データやメンテナンス履歴を、将来の部品再利用や製品再生に紐づける仕組みがあるか
- 製品本体だけでなく、梱包材や物流資材におけるプラスチック削減や再生材への代替余地はあるか
確認しておきたい点
一部の凹凸面などは簡易清掃となるため使用感が残る場合がある点や、樹脂材のリユースによる色味の違いが生じる可能性がある点に注意が必要です。
関連リンク
- キヤノン 関連ページ:再生複合機Refreshedシリーズの紹介ページ
- キヤノン株式会社 コーポレートサイト:キヤノンの企業情報や技術開発の取り組み
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | キヤノン株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-09 13:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |