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日置電機、高周波電力校正の精度を10倍向上。新計測標準を開発

日置電機が熱量計を用いた新たな高周波電力校正技術を開発。従来比約10倍の精度向上を達成し、EVや再エネ機器の電力測定信頼性を高めます。

生産現場のシステムNAVI編集部
日置電機、高周波電力校正の精度を10倍向上。新計測標準を開発

この記事の要点: 日置電機株式会社は、パワーアナライザの高周波電力測定精度を評価するための新たな計測標準を開発しました。独自の熱量計を用いた手法により、従来の国家標準クラスの校正技術と比較して約10倍高い校正確度を実現しています。この技術は、電気自動車(EV)やクリーンエネルギーシステムなどの開発において、高周波帯域における電力測定の信頼性を飛躍的に向上させるものとして期待されています。

発表内容のポイント

  • 熱量計を用いた新手法により、高周波帯域での極めて微小な発熱の検出に成功
  • 200kHzで皮相電力の0.006%という、従来比約10倍の小さな不確かさを達成
  • パワーアナライザと電流センサの組み合わせで、高精度な誤差校正を実証

発表の背景

パワーエレクトロニクス分野では、EV用モーターや太陽光発電用パワコンなどの高効率化が進み、スイッチング周波数の高周波化とエネルギー損失の極小化が進んでいます。エンジニアが測定すべき損失が微小になるにつれ、測定器自体の確度をより高精度に校正する技術が求められていましたが、従来の電気的な校正手法では周波数が高くなると校正の不確かさが低下するという課題がありました。

何が発表されたのか

今回開発された計測標準は、電力損失が熱として現れる物理原理を利用したものです。周囲の温度変動や外部からの熱入力を継続的に補正する独自の熱量計手法により、周波数の影響を受けにくい熱的測定の強みを最大限に活かしました。これにより、200kHzで皮相電力の0.006%、1MHzで0.014%という極めて小さな不確かさを実現。この不確かさは150VAの皮相電力において約9mWに相当し、コンデンサーの消費電力レベルの微小な値です。

製造業・生産管理への見方

製造業の設計・開発や生産技術の現場において、省エネ性能の極限を追求するパワーエレクトロニクス機器の評価には、信頼性の高い測定データが不可欠です。今回の技術開発により、同社のパワーアナライザ「PW8001」と電流センサ「CT6904A」を組み合わせた測定において、200kHzまでの誤差が皮相電力の0.04%以下であることが検証されました。これにより、これまで検証が困難だった高精度領域での測定信頼性が担保され、開発製品の性能証明や国際的な競争力強化につながります。

現場で確認したいポイント

  • 自社で導入しているパワーアナライザの校正周波数範囲と精度が、新技術の対象となるか
  • 高周波・低損失な次世代パワー半導体を採用した製品開発において、測定誤差の許容値に適合するか
  • 日置電機が今後計画している、本技術を用いた校正サービスの開始時期や利用条件

確認しておきたい点

本発表は新たな計測標準の開発に関するものであり、この技術を用いた具体的な校正サービスの提供開始時期や料金プラン、対応機器の詳細は現時点では明記されていません。

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出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 日置電機株式会社
発表日時 2026-07-08 11:00:03
元記事 PR TIMESで読む

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