この記事の要点: テスホールディングス株式会社の連結子会社であるPT PTEC RESEARCH AND DEVELOPMENTは、インドネシアの北スマトラ州セイマンケイ工業団地において建設を進めていた「EFBペレット」製造の実証工場を2026年7月に完工した。本工場はアブラヤシの搾油残渣である椰子空果房(EFB)を原料としたバイオマス燃料の製造実証を行うもので、年間約1万tの生産を見込んでいる。今後、製造から供給に至る一連のプロセスを検証し、大規模商業化を目指す。
発表内容のポイント
- アブラヤシ搾油時の残渣であるEFBをペレット化し、バイオマス燃料として有効活用
- 年間生産量約1万tの実証工場が完工し、日本やインドネシア国内の需要家へ供給・検証
- 中期経営計画において、将来的に年間10万tの製造能力確立と大規模商業化を目指す
発表の背景
世界最大のパーム油生産国であるインドネシアでは、搾油後に発生する大量のEFB(椰子空果房)の処分が課題となっている。大半が未利用のまま放置され、土壌汚染や腐敗に伴うメタンガスの発生といった環境負荷を引き起こしている。また、インドネシア政府は天然資源を国内で加工して高付加価値化する「下流化」を推進しており、現地での資源加工プロセスの構築が求められていた。
何が発表されたのか
完工した実証工場は、敷地面積約11,000平方メートルで、2025年2月の地鎮祭を経て建設・試運転が行われてきた。本工場で製造されるEFBペレットは、インドネシア国内および日本の需要家に向けてバイオマス燃料として供給される。テスグループは、中期経営計画「TX2030」において「資源循環型バイオマス燃料事業」を注力分野に位置付けており、本実証を通じて製造から供給までのサプライチェーンを検証し、将来的には年間10万tの製造能力確立を目指す計画である。
製造業・生産管理への見方
製造業におけるサプライチェーンの脱炭素化や、代替燃料の安定調達という観点から、未利用残渣を活用したバイオマス燃料の現地製造プロセス確立は重要な意味を持つ。特に、熱エネルギーを多く消費する製造現場において、カーボンニュートラル燃料の選択肢が増えることは、調達リスクの分散につながる。また、原材料の現地加工(下流化)による安定的な供給体制の構築は、グローバルな資源循環型ものづくりのモデルケースとしても注目される。
現場で確認したいポイント
- EFBペレットの日本国内への輸入・供給体制や、製造現場での燃焼効率などの品質評価
- 年間10万t規模への拡大に向けた、現地での原料(EFB)の安定回収ルートの構築状況
- インドネシア政府が推進する「下流化」政策に伴う、現地での輸出規制や税制の影響
確認しておきたい点
実証段階から年間10万t規模の大規模商業化へ移行する具体的なスケジュールや、日本国内の需要家への具体的な供給開始時期については、現時点では明記されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:テスホールディングス株式会社の公式企業サイト
- 発表企業のPR TIMESページ:テスホールディングスのプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | テスホールディングス株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-06 10:30:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |