この記事の要点: 株式会社図研は、システムズエンジニアリング分野の国際フォーラム「INCOSE International Symposium 2026」の公式プログラムにおいて、日本の製造業におけるSEおよびMBSE(モデルベース・システムズエンジニアリング)の導入をテーマにした講演を行いました。製品の複雑化に伴い導入が求められる一方で、実務定着に課題を抱える現場に対し、段階的に適用範囲を広げる実践的なアプローチを提示しています。
発表内容のポイント
- 国際フォーラム「IS2026」の公式プログラムに図研の講演が採択
- 車載・医療・産業機器などの事例をもとにスモールスタート手法を提案
- 要求定義の精度向上や標準化、流用設計を促進する実践例を紹介
発表の背景
製造業のビジネスモデルが製品単体の提供から、顧客課題を解決するソリューション提供へとシフトする中、開発現場では製品やシステムの要求仕様が複雑化しています。この解決策としてSEやMBSEの導入が有効視されていますが、導入目的の曖昧さや現場の負荷懸念、経営層と現場の期待値のギャップが実務定着の障害となっていました。図研はこうした停滞を打破するためのアプローチを提案しました。
何が発表されたのか
講演では、車載機器、医療機器、産業機器、半導体製造装置メーカーなどの実際の取り組みをベースに、小規模な領域から着手して段階的に適用範囲を広げる「スモールスタート」の手法が紹介されました。具体的には、製品の利用シーンや周辺環境を整理して要求定義の精度を向上させる取り組みや、顧客業務・課題の分析によるソリューション要求の明確化、さらに製品バリエーション増加に対応するための標準化と流用設計の促進といった実践例が示されました。
製造業・生産管理への見方
製造業DXや設計プロセスの高度化において、MBSEの導入は重要なテーマですが、全社的な一斉導入は現場の混乱を招きやすいという課題がありました。今回の発表で示された「スモールスタート」による段階的アプローチは、車載や半導体製造装置といった具体的な製造分野の実践に基づいているため、生産管理や設計開発の現場にとって現実的で参考にしやすい指針となります。設計データの管理や構成管理の効率化を目指す製造業にとって、DX推進の足がかりとなる知見です。
現場で確認したいポイント
- 自社の設計開発プロセスにおいて要求定義の複雑化が課題になっていないか
- MBSE導入を検討する際、現場の負荷や経営層との期待値に乖離はないか
- 標準化や流用設計を促進するためにスモールスタートできる領域があるか
確認しておきたい点
本講演で紹介されたスモールスタートのアプローチについて、具体的な導入コストや自社の既存システムとの連携性、導入期間などの詳細な要件は、提供される講演資料などを通じて個別に確認する必要があります。
関連リンク
- 図研 ニュースリリース:講演内容や資料提供に関する詳細情報
- 株式会社図研 コーポレートサイト:図研の企業情報や提供ソリューション
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社図研 |
| 発表日時 | 2026-07-06 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |