この記事の要点: セイコーウオッチ株式会社は、100万時間(約114年)を積算して表示できる前例のない機械式腕時計「Seiko Star Time」を開発し、ブランドアンバサダーを務める大谷翔平選手へ贈呈したと発表しました。大谷選手の「野球選手として積み重ねられる時間」への想いに応えるため約3年前に開発をスタートし、同社の110年以上にわたる時計製造技術を結集して完成に至りました。
発表内容のポイント
- 5枚の円盤針が回転し、最大100万時間までを積算表示する独自の機械式機構
- 多層構造の厚みを抑えるため、専用のケース構造やムーブメント形状変更を採用
- 設計部門と製造部門が緊密に連携し、新たな組立方法を確立して製品化を実現
発表の背景
開発の契機は、アンバサダー就任10周年を迎えた大谷選手自身の「あとどれくらいの時間を積み重ねられるだろう」という問いかけでした。1913年に国産初の腕時計を発売して以来、長年培ってきたセイコーの技術陣がこの想いに共感し、前例のない「100万時間積算」という極めて難度の高い機械式腕時計の開発プロジェクトが始動しました。
何が発表されたのか
「Seiko Star Time」は、5枚の円盤針がそれぞれ24時間、1,000時間、10,000時間、10万時間、100万時間を積算して示す唯一無二の機構を備えています。5層に重なる円盤針の厚みを感じさせない薄型化を達成するため、ケースには専用に考案した新構造を採用。これに伴い、ムーブメント形状の変更や、これまでにない新しい組立方法の確立が必要となりました。開発にあたっては、設計部門と製造部門が組織の垣根を越えて密に連携し、技術的な課題を克服しています。
製造業・生産管理への見方
本ニュースは、超精密機械加工や微細アセンブリを伴う製造業の読者にとって、部門間連携によるプロセス革新の好例と言えます。多層円盤針という意匠性と機能性を両立させるため、従来の設計にとどまらず、ムーブメント形状の変更や新規の組立方法の確立にまで踏み込んでいます。設計と製造(生産技術・現場)が初期段階から協調する「コンカレント・エンジニアリング」的なアプローチが、前例のない超精密製品を形にする上でいかに重要であるかを示しています。
現場で確認したいポイント
- 新規性の高い製品設計において、製造部門が初期段階から参画する体制があるか
- 従来の組立ラインや手法にとらわれず、新構造に合わせた組立プロセスを柔軟に構築できるか
- 意匠設計と生産技術のすり合わせにおいて、部門間のコミュニケーションロスを防ぐ仕組みがあるか
確認しておきたい点
本製品は非売品の特別贈呈モデルであり、一般向けの量産や販売の予定については言及されていません。また、新構造の具体的な技術仕様や組立プロセスの詳細、製造拠点などの情報は公開されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:セイコーウオッチの公式ウェブサイト
- 関連ページ:セイコーウオッチの日本語公式ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | セイコーウオッチ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-03 13:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |