この記事の要点: 株式会社新越ワークスは、東北大学多元物質科学研究所と共同で、回転式熱交換方式を採用したラーメンスープ用チラー(冷却器)を開発しました。従来のシンクに水や氷を溜めて寸胴鍋を外側から冷やす方法に比べ、約2〜4倍の冷却速度を実現。冬場は約10分、夏場でも約20分で20℃台まで冷却可能となり、食品工場やセントラルキッチン、店舗における冷却工程の省力化と衛生管理向上に貢献します。
発表内容のポイント
- 東北大学の熱交換技術を応用し、従来比約2〜4倍の急速冷却を実現
- 自動回転による冷却で、スタッフが付きっきりで撹拌する手作業を解消
- 冷媒は水道水のみで、従来の冷却方法に比べ水道使用量を4分の1に削減
発表の背景
ラーメンスープなどの大量調理後の冷却は、菌が増殖しやすい温度帯(60℃〜20℃)を速やかに通過させるため、食品衛生上極めて重要です。しかし、従来の現場では寸胴鍋を氷水に浸しながら手作業でかき混ぜる重労働が行われており、1〜1.5時間の時間と大量の水道水・氷が必要でした。この課題を解決するため、同社は2019年から開発に着手し、2022年より東北大学との共同研究を進めてきました。
何が発表されたのか
今回開発されたチラーは、東北大学の丸岡伸洋助教が研究する「回転式熱交換システム」を応用しています。熱伝達の重要概念である「境膜」を薄く保つことで、熱量が大きく冷めにくい液体に対して高い伝熱性能を発揮します。調理後のスープが入った寸胴鍋に本機を投入し、水道水を流しながら運転すると、中心円筒が自動回転して効率的に熱交換を行います。回転速度は最大1000rpmまで調整可能で、スープの容量や品質に応じた運用が可能です。
製造業・生産管理への見方
食品製造やセントラルキッチンなどの生産現場において、加熱調理後の「冷却工程」はボトルネックになりやすいポイントです。本製品は、自動運転により作業員が付きっきりになる必要をなくし、現場の省力化と人手不足対策に直接寄与します。また、急速冷却によってスープの劣化を抑え、保存寿命が1〜2日延びた事例もあり、歩留まり改善や生産計画の柔軟性向上にもつながります。水道水のみを冷媒とすることで、工場内のユーティリティコスト削減にも有効なアプローチです。
現場で確認したいポイント
- 自社の寸胴鍋のサイズやスープの粘度が、本機の仕様に適合するか
- 月額22,000円からのレンタル契約における、初期費用や保守条件の詳細
- 実際のスープ容量に対して、目標とする冷却時間と温度帯がクリアできるか
確認しておきたい点
スープの粘度や固形物の有無によって冷却効率や回転動作に影響が出る可能性があるため、自社で扱うスープでの事前検証が必要です。また、レンタル契約は24ヶ月契約を前提とした月額料金が提示されています。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社新越ワークスの企業公式ウェブサイトです。
- 関連ページ:開発されたスープチラーの製品情報ページです。
- 発表企業のPR TIMESページ:新越ワークスのプレスリリース一覧ページです。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社新越ワークス |
| 発表日時 | 2026-06-23 13:23:55 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |