この記事の要点: 株式会社ROMSは、セイノーグループの地区宅便が運営する千葉県内の物流センターにおいて、自動倉庫「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」の始動セレモニーを実施したと発表しました。本システムは、高さ空間を有効活用した高密度保管と、クレーンおよび無人搬送車(AGV)の連動による高効率なピッキング作業を特徴としており、2026年7月からの本格始動に向けて準備が進められています。
発表内容のポイント
- 天井高5mの空間を有効活用し、高さ4.7mまでの高密度な商品保管を実現
- クレーンとAGVの連動により、作業者の手元まで商品を自動搬送し歩行を削減
- 小荷物のバラピッキング作業において、作業効率を従来比で約4倍に向上する見込み
発表の背景
EC市場の拡大に伴い、サプリメントやコスメ、書籍といったポスト投函型の小荷物配送ニーズが増加しています。地区宅便の物流センターでは、これまで5mの天井高に対して高さ2mの棚を並べ、作業員が台車を押して歩き回る手作業でのピッキングを行っていました。小口化する荷物への対応と、採用難や人件費上昇を見据えた省人化対策が課題となっており、これらの解決に向けて自動倉庫の導入に至りました。
何が発表されたのか
導入された「ナノ・ストリーム」は、オーダーデータと連携してピッキング指示を出すことで、該当商品が入ったコンテナを自動で作業者の手元まで搬送するシステムです。これにより、作業員が倉庫内を歩き回る必要がなくなり、従来は4人で行っていた作業を1人で対応可能にする省人化効果が見込まれています。デモンストレーションでは、画面の案内やランプの点灯に従うことで、初めての作業者でも直感的にスムーズなピッキングが行える操作性が確認されました。
製造業・生産管理への見方
製造業の部品倉庫や出荷エリアにおいても、多品種少量化に伴うバラピッキングの効率化と省スペース化は共通の課題です。本システムのように、既存の天井高を活かして保管効率を最大化し、AGVとクレーンを連動させて作業者の移動をなくす「Goods to Person」の手法は、工場内の部品供給や製品倉庫のDXにおいて非常に参考になります。国内開発・内製によるサポート体制も含め、現場の運用に合わせた自動化設備の導入プロセスとして注目すべき事例です。
現場で確認したいポイント
- 自社倉庫や工場内保管スペースの天井高を活かした高密度保管が可能か
- 多品種少量の部品や製品において、手元への自動搬送による歩行削減効果がどれだけ見込めるか
- 導入後の運用変更や、現場の要望に応じたソフトウェア・ハードウェアの調整体制
確認しておきたい点
本システムによる「作業効率約4倍」や「4人から1人への省人化」は導入先企業での見込み数値であり、取り扱う物品の形状やサイズ、オーダーの特性によって実際の導入効果は異なる可能性があります。
関連リンク
- 株式会社ROMS コーポレートサイト:自動倉庫などを開発するROMSの公式サイト
- ROMS PR TIMES プレスリリース一覧:ROMSの企業情報や過去の発表一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社ROMS |
| 発表日時 | 2026-06-22 17:51:39 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |