この記事の要点: 株式会社メディアリンクス、セイコーソリューションズ株式会社、株式会社TBSテレビ、株式会社毎日放送の4社は、キャリア5Gを活用した「放送TS+PTP」の大阪ー東京間長距離伝送の実証実験に国内で初めて成功しました。NTTドコモの5Gスライシング技術やMECダイレクト技術、マルチパス転送ゲートウェイを用いることで、これまで専用回線が必要だった高品質な同期伝送をモバイル回線上で実現しました。
発表内容のポイント
- 5GスライシングとMEC技術により、大阪ー東京間の長距離同期伝送に成功
- マルチパス転送技術の活用で、モバイル回線でも遅延やパケットロスを抑制
- 高額な専用線に依存しない、低コストかつ迅速なBCP回線構築の可能性を実証
発表の背景
放送TSや高精度な時刻同期(PTP)の長距離伝送には、これまで専用線やダークファイバー相当の高品質な回線が必要であり、多大な運用コストがかかる点が課題でした。また、災害時などの緊急事態において、迅速に代替回線を構築できる仕組みが求められていました。こうした背景から、モバイル回線を用いた安定的な伝送技術の検証が進められていました。
何が発表されたのか
今回の実証実験は、大阪の検証ルームから千葉・幕張メッセまでの区間で実施されました。通信品質を確保するため、特定の通信を論理的に分離する5Gスライシングや、低遅延を実現するMECダイレクト技術を導入。さらに、複数の回線を組み合わせてパケットの再送制御や誤り訂正を動的に行う「マルチパス転送ゲートウェイ」を使用しました。これにより、品質変動の大きいモバイル回線でありながら、ジッタやパケットロスを抑えた安定的な映像・時刻同期データの伝送に成功しました。
製造業・生産管理への見方
本実証で用いられた「5Gスライシング」「MEC」「PTPによる高精度時刻同期」の組み合わせは、製造業のスマートファクトリー化やDX推進においても極めて重要な技術です。工場内の多数のセンサーや制御機器、産業用ロボットを無線化する際、遅延やパケットロスは許されません。今回の長距離かつ高品質なモバイル伝送の成功は、広大な敷地を持つ工場間や、遠隔地にある生産拠点同士を低コストかつセキュアな5Gネットワークで結び、リアルタイムな同期制御や遠隔監視を行うための強力な技術的裏付けとなります。
現場で確認したいポイント
- 5GスライシングやMECを自社の遠隔監視や拠点間連携に適用できるか
- PTP非対応のIPネットワーク上で同期を安定させるRPTP技術の仕様
- マルチパス転送ゲートウェイによる通信品質の安定化効果と導入コスト
確認しておきたい点
本実証実験は特定の検証環境およびイベント(Interop Tokyo 2026)の特別企画として実施されたものであり、実際の製造現場や一般的な公衆5G回線で同様の安定性を確保するための具体的なシステム構成や導入費用については、個別に対策や確認が必要です。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社メディアリンクスの公式ホームページ
- 関連ページ:メディアリンクスのニュース・イベント情報ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社メディアリンクス |
| 発表日時 | 2026-06-22 15:53:31 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |