この記事の要点: インド・デリーの印刷会社Yugal Printersは、2026年6月にキヤノンのデジタル印刷機「imagePRESS V770」を導入し、これまで外注していたデジタル印刷工程の内製化を実現しました。同社は企業の顧客基盤を多く抱えており、外注時の課題であった色調のばらつきを解消し、一貫した品質管理と迅速な納期対応を可能にしました。生産管理やスケジューリング機能の統合により、現場の柔軟性が大幅に向上しています。
ニュースのポイント
- 外注依存による色調変化の課題を解決するため、デジタル印刷工程を完全内製化
- キヤノン製V770の導入により、52〜350gsmの多様な用紙への高速印刷に対応
- 生産管理や色制御を統合するワークフローにより、印刷前のプレビューと補正が容易に
背景
インド・東デリーを拠点とするYugal Printersは、カタログやポスター、名刺などを手がけ、企業顧客を主要なターゲットとしています。同社は2011〜12年からデジタル印刷に携わってきましたが、生産の一部を外部委託していました。しかし、外注先の機械や用紙の変更によって色調が変動してしまう問題が発生し、企業のブランドカラーを正確に再現し続けるための管理体制の構築が急務となっていました。
何が起きたのか
導入された「imagePRESS V770」は、普通紙や厚紙で毎分最大81ページ、コート紙で毎分最大77ページの印刷速度を誇ります。エアーアシスト給紙システムなどの採用により、コート紙でも安定した通紙が可能です。さらに、赤や青の再現性を高めたカラープロファイルや、モアレを軽減する200線スクリーン、合成紙向けの耐擦傷モードなどを備えています。また、キヤノンのワークフローシステム「PRISMAsync LITE」を搭載しており、生産管理、スケジュール設定、色制御が1つの環境に統合されました。オペレーターはインターフェース上で事前に仕上がりをプレビューし、必要に応じて直接色調補正を行えます。
製造業・生産管理への見方
本事例は、製造業における「外注から内製化へのシフト」による品質管理とリードタイム短縮の典型例です。特に多品種小ロットの印刷物製造において、外部委託は配送リードタイムの発生や、委託先の設備状態による品質のばらつきというリスクを伴います。生産設備を内製化し、さらに生産管理やスケジューリング、品質調整(色制御)を一体化したワークフローシステムを導入することで、急な仕様変更や短納期案件にも柔軟に対応できる体制が整います。また、設置面積が小さくフロントオペレーションが可能な省スペース設計の設備選定は、限られた工場スペースを有効活用する生産ライン構築の参考になります。
現場で確認したいポイント
- 外注プロセスの品質ばらつきが、自社製品のブランド価値や顧客満足度に与える影響
- 生産管理や段取り替え、品質調整機能が統合された設備によるオペレーターの負荷軽減効果
- 限られた工場スペースにおいて、省スペース設計の設備がもたらす動線や作業性の改善余地
確認しておきたい点
本記事はインドの印刷会社における導入事例であり、日本国内での同機種の仕様やサポート体制、およびワークフローシステムの詳細な機能差については、国内代理店等への確認が必要です。
出典情報
| 出典 | Indian Printer & Publisher |
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| 公開日時 | 2026-09-18T10:49:24+05:30 |
| 元記事 | Indian Printer & Publisherで読む |