この記事の要点: 富士フイルム株式会社は、2026年9月7日より、加圧プロセスにおける圧力の動的変化をリアルタイムで可視化するシステム「FUJIFILM Prescale Motion」を日本国内で発売しました。従来の圧力測定フィルムが捉えていた最大加圧時の「静的データ」に加え、加圧開始から終了までの「動的データ」を組み合わせることで、製造現場における高度な圧力検査と品質保証、トレーサビリティの向上をワンストップで支援します。
ニュースのポイント
- 加圧開始から終了までの圧力変化をリアルタイムで可視化し、動的データを取得可能
- 従来の圧力測定フィルムによる最大加圧時の静的データと組み合わせた統合評価を実現
- 専用フィルムとコントローラー、モバイルアプリを組み合わせた無線接続システム
背景
製造プロセスの高度化に伴い、半導体や電子部品、二次電池などの分野では、最大加圧時の圧力分布だけでは検知できないプロセスの異常や、圧力変動が発生するタイミングの特定が求められています。例えば、半導体ウェーハの研磨工程における接触状態の監視や、リチウムイオン電池の充放電に伴う膨張・収縮時の圧力変化の記録など、時間経過に伴う動的な圧力データの測定ニーズが高まっていました。
何が起きたのか
新システム「Prescale Motion」は、専用フィルムとコントローラーからなる圧力分布センサーと、モバイルアプリ「Prescale Mobile」をインストールしたモバイル端末を組み合わせて使用します。センサーと端末間はBluetooth(BLE)によるワイヤレス接続に対応し、柔軟な測定環境を提供します。専用フィルムには個別の校正ファイルが割り当てられており、アプリにダウンロードするだけで複雑な校正作業なしに検査を開始できます。また、フィルム部分はコントローラーから取り外し可能で、消耗したフィルムのみを交換して運用コストを抑えられます。
製造業・生産管理への見方
本システムは、精密な圧力管理が求められる生産ラインの立ち上げや、品質管理、設備メンテナンスにおいて極めて有効です。特に半導体製造の研磨ヘッドの負荷監視や、バッテリーセルの評価など、時間軸での圧力挙動が品質を左右する工程において、不良発生のメカニズム解明やトレーサビリティの強化に直結します。静的・動的データを統合的に解析することで、検査ワークフローのデジタル化と効率化を推進し、製造現場のDXを強力に後押しします。
現場で確認したいポイント
- 自社の加圧工程において、最大圧力時以外の動的な圧力変動が品質に影響していないか
- 半導体研磨や電池製造など、時間経過に伴う圧力監視が必要な工程が現場に存在するか
- 既存の圧力測定フィルム「プレスケール」の運用に、動的データ解析を追加する余地があるか
確認しておきたい点
本システムの利用には、モバイルアプリ「FUJIFILM Prescale Mobile」のライセンスと、専用の拡張ライセンスの購入が必要です。また、測定に使用するモバイル端末(iOS対応)はユーザー側で用意する必要があります。
出典情報
| 出典 | fujifilm.com |
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| 公開日時 | 2026-09-07T04:35:54Z |
| 元記事 | fujifilm.comで読む |