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米化学工業会、新化学物質審査の遅延を指摘。製造業の国内回帰に影響

米国の化学製造業者を対象とした調査で、環境保護庁(EPA)による新化学物質の審査遅延が、製造業の国内回帰や投資判断に深刻な影響を与えている実態が明らかになりました。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: 米国化学工業・関係会社協会(SOCMA)は、環境保護庁(EPA)の新化学物質プログラムのユーザー手数料権限が期限を迎えるにあたり、有害物質規制法(TSCA)第5条の改革を求める調査結果を発表しました。回答した製造業者の約93%が、審査プロセスの迅速化と予測可能性の向上が実現すれば、米国への製造回帰(リショアリング)の可能性が高まると回答しており、規制の遅延が国内製造業の競争力強化の足かせになっている現状が浮き彫りになりました。

ニュースのポイント

  • 回答企業の60%以上で、EPAによる新化学物質の審査期間が1年を超えている実態
  • 審査遅延により、回答した全企業が製品の商業化延期を余儀なくされ、82%が商機を逸失
  • 半数近くの企業で、半導体や医薬品に必要なPFAS代替物質などの開発が遅れていると回答

背景

米国では、サプライチェーンの強靭化や国内製造業の強化、海外依存度の低減が長年の課題となっています。EPAが管轄するTSCA第5条は、新化学物質が市場に投入される前の審査を規定していますが、この審査プロセスの長期化と不確実性の高まりが、企業の投資判断や製品の商業化に大きな影響を及ぼしています。手数料権限の再認可期限が迫る中、制度改革を求める声が強まっています。

何が起きたのか

SOCMAの調査によると、審査の遅延は単なるコンプライアンスの問題にとどまらず、プロジェクトの中止(70%)や、製造拠点を米国に置くかどうかの意思決定(3分の2)にまで悪影響を及ぼしています。特に、半導体、エレクトロニクス、医薬品、農業などの先端製造業に不可欠な代替化学物質や先進化学物質の開発において、約半数の企業が開発の遅れを指摘しました。SOCMAは、審査の迅速化、透明性と予測可能性の向上、イノベーションの支援など5つの優先改革事項を提示し、議会と政府に迅速な行動を促しています。

製造業・生産管理への見方

製造業や生産管理において、原材料や部材となる化学物質の調達リードタイムは、製品開発や生産計画に直結する極めて重要な要素です。特に半導体や電子部品などの先端分野では、環境規制に対応した代替物質への迅速な移行が求められます。米国での製造や調達を計画する企業にとって、新化学物質の審査に1年以上を要する現状は、サプライチェーンの構築やリショアリング計画における大きなリスク要因となります。規制プロセスの動向は、今後の調達戦略や拠点選定に影響を与えるため注視が必要です。

現場で確認したいポイント

  • 米国市場向け新製品の開発において、使用する新化学物質のEPA審査状況や遅延リスクを把握しているか
  • 半導体や電子部品などの部材調達において、PFAS代替物質などの開発遅延が自社の生産計画に与える影響を評価しているか
  • 米国への製造拠点移転や新規投資を検討する際、現地の化学物質規制プロセスに伴うリードタイムを織り込んでいるか

確認しておきたい点

本記事は米国化学工業・関係会社協会(SOCMA)による会員企業向け調査結果に基づく主張であり、EPA側の見解や具体的な法改正の成立見通しについては現時点で確定したものではありません。

出典情報

出典 Cision PR Newswire
公開日時 2026-08-13T10:23:00-04:00
元記事 Cision PR Newswireで読む

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