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仏エア・リキード、米アリゾナに1.6億ドル超投資し半導体向け超高純度ガス工場建設

仏エア・リキードが米国アリゾナ州に1億6,000万ドル以上を投資し、最先端半導体製造向けの超高純度ガス供給施設を建設。2028年の稼働を目指します。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: 産業ガスの世界大手である仏エア・リキードは、米国アリゾナ州に1億6,000万米ドル(約240億円)以上を投資し、最先端半導体製造向けの新たな大規模生産施設を建設・運営することを発表しました。この新施設は、AI技術や高性能コンピューティングを支える最先端半導体ノードの増産に対応するもので、2028年の操業開始を予定しています。現地でのサプライチェーン強化と低炭素化に貢献します。

ニュースのポイント

  • アリゾナ州に1億6,000万ドル以上を投じ、超高純度ガスの新生産施設を建設
  • 二酸化炭素回収技術を導入し、半導体製造用の低炭素な超高純度水素を供給
  • 顧客の半導体工場に隣接してオンサイト運営し、2028年の操業開始を目指す

背景

米国ではAIインフラや高性能コンピューティングの需要急増に伴い、最先端半導体の国内生産を強化する動きが活発化しています。半導体メーカーの製造拠点回帰(リショアリング)が進む中、製造プロセスに不可欠な超高純度ガスの安定確保が課題となっています。エア・リキードは既存のアリゾナ拠点での実績を基に、顧客との信頼関係を深め、今回の追加投資を決定しました。

何が起きたのか

新施設では、ウエハー製造やアニール処理、酸化膜除去などの極めて繊細な工程で使用される超高純度水素などを生産します。特徴的なのは、顧客の半導体工場内に水素製造および二酸化炭素(CO2)回収ユニットを直接設置してオンサイトで運営する点です。回収したCO2は液化・精製されて顧客の超高純度ガス需要に再利用され、水素製造プロセスにおける炭素排出量の削減に寄与します。これにより、サプライチェーンの効率化と環境負荷低減を同時に実現します。

製造業・生産管理への見方

半導体製造のような極めて精密なプロセスでは、原材料やユーティリティガスの品質と供給の安定性が製品の歩留まりを左右します。今回の投資は、ガス供給元が顧客工場の敷地内に生産設備を構える「オンサイト供給方式」を採用しており、輸送リスクを排除した究極のジャストインタイム供給モデルと言えます。また、製造業における脱炭素化(GX)が求められる中、CO2回収技術を組み込んだ低炭素水素の供給は、サプライチェーン全体での環境対応力を高める先進的な事例として注目されます。

現場で確認したいポイント

  • 自社工場で使用する重要原材料やガスの供給リードタイムと地政学的リスクの評価
  • サプライヤーと連携したオンサイト供給や近接調達による物流リスク低減の可能性
  • 製造プロセスで使用するエネルギーや原材料の低炭素化に向けた技術導入の検討

確認しておきたい点

本プロジェクトの稼働開始は2028年を予定しており、実際の供給開始や二酸化炭素削減効果が実証されるまでには数年の期間を要します。

出典情報

出典 Air Liquide
公開日時 2026-07-16T08:42:30+02:00
元記事 Air Liquideで読む

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