この記事の要点: 物流システムインテグレーションを手がける株式会社T5は、クラウド型倉庫管理システム(WMS)を提供するロジザード株式会社とともに、倉庫運用管理システム(WES)を開発するOrbiFlow株式会社へ共同出資したと発表しました。T5はハードウェア・SIパートナーとして参画し、これまで自動化設備の導入が難しかった中小規模倉庫向けに、柔軟で段階的な自動化ソリューションの提供を目指します。
発表内容のポイント
- 売上10〜50億円規模の中小倉庫における「自動化の空白地帯」解消を目指す
- OrbiFlowの次世代WESとT5のハードウェア・エンジニアリング力を融合
- 大掛かりな一括投資を必要としない、段階的な自動化ソリューションを実現
発表の背景
国内の売上10〜50億円規模のメインストリーム市場では、人手不足や人件費高騰が深刻化する一方、自動化設備の導入が進んでいません。従来のWESは大規模倉庫向けに高額な一括投資やスクラッチ開発を伴うものが多く、中小規模の現場にとっては導入ハードルが高いことが課題でした。この「自動化の空白地帯」を解消するため、WMSの顧客基盤を持つロジザードと、物流SIに強みを持つT5が共同出資を行いました。
何が発表されたのか
OrbiFlowが開発する次世代WES「OrbiFlow OS」は、倉庫内の全設備、人、プロセスをリアルタイムに統合管理するシステムです。既存WMSとの標準連携や機器制御機能(WCS)を備え、マテハン機器とのスムーズな接続を可能にします。T5はこのシステムにおいて、AMRやAGF、DASなどのマテハン機器の選定・調達、架台やコンベアの機械設計、施工、PLC制御までを一気通貫で担当し、現場への実装を担います。
製造業・生産管理への見方
製造業の出荷・調達物流や部品倉庫においても、人手不足への対応と自動化は急務です。しかし、大規模な投資に踏み切れない中小規模の工場・倉庫では、自動化の検討が滞るケースが少なくありません。今回の協業により、ロボットやマテハンの導入検討段階からWESを導入し、現場パフォーマンスを可視化しながら段階的に投資を進める「シェア&利用型」の仕組みが提供されます。これにより、製造業の物流現場でもリスクを抑えたDX推進が可能になります。
現場で確認したいポイント
- 自社の部品倉庫や出荷拠点において、既存WMSと新規マテハン機器の連携に課題がないか
- 一括投資ではなく、段階的にロボットや自動化設備を導入・拡張していく計画があるか
- 現場のオペレーション可視化から始められる、スモールスタートの自動化手法を検討しているか
確認しておきたい点
OrbiFlow OSと既存の生産管理システムや基幹システムとの連携実績、および具体的な導入コストや利用料金体系については、今回の発表内容からは確認できません。実際の導入にあたっては、自社システムとの接続性について個別問い合わせが必要です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社T5 |
| 発表日時 | 2026-09-15 16:16:30 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |