この記事の要点: 三井倉庫ロジスティクス株式会社と株式会社T2は、株式会社日立産機システムの空気圧縮機やサービス部品を自動運転トラックで輸送する実証実験を、2026年6月から8月にかけて実施しました。神奈川県から兵庫県・大阪府に至る約456kmの区間で実施された本実証の結果を踏まえ、3社は今後、自動運転トラックを活用した産業機械や部品の定期輸送に向けた継続的な検討を進めていく方針です。
発表内容のポイント
- 日立産機の空気圧縮機やサービス部品を対象に、関東・関西間の約456kmで輸送実証を実施
- 高速道路の約450km区間で、ドライバー監視のもとレベル2自動運転トラックを走行
- 無人と有人の運転を切り替える拠点「トランスゲート」の活用を見据えた高効率運用を検証
発表の背景
物流業界における人手不足や「2024年問題」などの社会課題解決に向け、三井倉庫ロジスティクスとT2は2023年の資本業務提携以来、自動運転トラックによる幹線輸送のオペレーション構築を進めてきました。2025年からは商用運行にも参画しています。今回は、産業機械や保守部品を製造・供給する日立産機システムが加わり、製造業の持続可能な物流ネットワーク構築に向けた具体的な検証を行うこととなりました。
何が発表されたのか
実証実験は2026年6月、7月、8月の計3回行われました。日立産機の相模事業所(神奈川県)から、グローバル部品センター尼崎(兵庫県)および関西物流センター(大阪府)まで輸送。東名高速道路の綾瀬スマートICから名神高速道路の尼崎ICまでの約450kmでレベル2自動運転を実施しました。将来のレベル4自動運転を見据え、高速道路(無人運転想定)と一般道(有人運転)の切り替え拠点「トランスゲート綾瀬」の近くを出発地に設定し、ドライバーの乗降や車両割り当ての効率化といった運用面も検証しています。
製造業・生産管理への見方
製造業において、産業機械や保守部品の安定供給は生産ラインの維持や顧客サポートに直結する極めて重要な要素です。今回の実証は、重量や形状に特徴がある空気圧縮機などの産業機械を自動運転トラックで長距離輸送した先行事例となります。特に、高速道路のインターチェンジ付近に設けられた切替拠点を活用することで、工場や物流センターからの一般道区間(有人)と高速道路区間(自動運転)をスムーズに繋ぐ高効率な運行モデルが示されました。物流リソースの逼迫が懸念される中、製造業のサプライチェーン維持に向けたDXの有効なアプローチとして注目されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の工場や物流拠点から、高速道路の自動運転切替拠点までのアクセスや距離の適正性
- 精密機器や重量物である産業機械を自動運転トラックで輸送する際の荷崩れ防止や品質管理基準
- レベル4自動運転の本格導入に向けた、運行管理システムと自社生産・出荷管理システムとの連携
確認しておきたい点
本実証はドライバーが監視・操作介入を行う「レベル2」自動運転トラックを用いて実施されたものであり、完全無人運転となる「レベル4」の社会実装や定期運行の開始時期については、今後の技術検証や法制度の動向を注視する必要があります。
関連リンク
- 三井倉庫ホールディングス株式会社:発表企業である三井倉庫グループの公式サイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 三井倉庫ホールディングス株式会社 |
| 発表日時 | 2026-08-31 11:04:46 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |