この記事の要点: カゴメ株式会社、王子ホールディングス株式会社、ダイナパック株式会社の3社は、工場で発生するアルミ付き紙容器の損紙を段ボール原紙に再資源化し、自社製品の包装資材として活用する資源循環モデルの実証を開始しました。カゴメ富士見工場で発生した損紙を回収して王子HDで再資源化・原紙製造を行い、ダイナパックが段ボールへ加工します。完成した段ボールは、カゴメ那須工場で製造する夏季限定商品の包装資材として使用されます。
発表内容のポイント
- アルミ付き紙容器の損紙を回収し、段ボール原紙へ再資源化する国内初の取り組み
- カゴメ、王子HD、ダイナパックの3社が連携し、回収から製造、利用までを循環
- 夏季限定「カゴメトマトジュースプレミアム」の包装資材として実証検証を実施
発表の背景
アルミ付き紙容器は紙繊維、ポリエチレン、アルミニウムからなる複合素材で構成されているため、回収や再資源化が難しく、国内における資源としての再利用率は低い水準にとどまっています。カゴメではこれまでも工場内で発生する損紙の紙繊維部分をトイレットペーパーなどに再生利用してきましたが、さらなる資源循環を推進するため、自社製品の包装資材として再び活用する新たな仕組みの構築を目指しました。
何が発表されたのか
今回の実証では、カゴメ富士見工場で発生したアルミ付き紙容器の損紙を排出・回収し、王子HDにて洗浄・分離を経て紙繊維を抽出し、段ボール原紙を製造します。このリサイクル原紙を用いて、ダイナパックが段ボール製品へと加工します。最終的に、この段ボールはカゴメ那須工場で製造される「カゴメトマトジュースプレミアム195ml(12本入り)」の包装資材として使用され、実際の物流プロセスにおける検証が行われます。
製造業・生産管理への見方
製造現場における廃棄物削減とサーキュラーエコノミー(資源循環)の具現化を示す先進的な事例です。特に複合素材であるアルミ付き紙容器は、分離の難しさから再資源化が課題となっていましたが、素材メーカーや包装加工メーカーとのサプライチェーン連携により、自社工場から出た廃棄ロスを自社製品の物流資材として再利用するクローズド・ループを達成しています。工場内のロス削減だけでなく、調達・製造・物流が一体となった環境配慮型の生産管理モデルとして参考になります。
現場で確認したいポイント
- 自社工場で発生する複合素材の廃棄ロスについて、再資源化のルートが検討可能か
- 異業種や包装資材メーカーとの連携による、廃棄物の共同回収・再生スキームの有無
- 再生資材を用いた包装段ボールの強度や品質が、自社の物流基準を満たせるか
確認しておきたい点
本取り組みは夏季限定・数量限定の「カゴメトマトジュースプレミアム」を用いた実証実験段階であり、通年製品や他製品への展開規模、およびリサイクルプロセスの処理コストや回収効率などの詳細な運用評価については言及されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:カゴメ株式会社の企業情報トップページです。
- 発表企業のPR TIMESページ:カゴメ株式会社のプレスリリース一覧です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | カゴメ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-08-03 15:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |