この記事の要点: パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、シリーズハイブリッド車におけるロードノイズとエンジンノイズの双方に対応する、世界初となる統合型アクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)を開発しました。この新技術は、広帯域のノイズキャンセリングと高精度なリアルタイム制御を両立したもので、日産自動車株式会社の新型「エルグランド」の特定グレードに標準オーディオ仕様として初採用され、量産車への搭載が開始されます。
発表内容のポイント
- ロードノイズとエンジンノイズを1つのシステムで統合制御する世界初のANC技術
- 路面や車速で複雑に変化するランダムな広帯域ロードノイズにリアルタイムで対応
- 日産新型「エルグランド」のXおよびGグレードの標準オーディオ仕様に初採用
発表の背景
自動車の車内静粛性を高める上で、路面からの振動によるロードノイズと、エンジンからの振動によるエンジンノイズの低減は重要な課題です。従来、これら2つのノイズは周波数特性が異なるため、個別の制御が必要とされていました。特にロードノイズは、路面状態や車速に応じて周波数や振幅が複雑に変化するランダムかつ広帯域な性質を持つため、リアルタイムでの高精度な制御が技術的に困難とされていました。
何が発表されたのか
今回開発された統合型ANCは、パナソニック独自の広帯域信号処理アルゴリズムを採用することで、走行条件に応じて変化するロードノイズとエンジンノイズの双方に柔軟に対応します。車両走行時に車内に伝わる振動騒音をリアルタイムで低減し、業界トップクラスのノイズマネジメントを実現しました。さらに、車両ごとの特性に合わせた高精度なチューニング技術を組み合わせることで、最適なノイズキャンセル性能を引き出しています。
製造業・生産管理への見方
本件は、車載電子デバイスおよび音響制御技術における高度なシステム統合の事例です。自動車業界で電動化やハイブリッド化が進む中、エンジン音の低減に伴ってロードノイズが相対的に目立ちやすくなるという課題に対し、ソフトウェアと信号処理アルゴリズムの進化によって解決を図っています。部品単体の性能向上にとどまらず、車両全体の特性に合わせたチューニング技術を確立した点は、今後の車載システム開発や製造における付加価値向上モデルとして注目されます。
現場で確認したいポイント
- 統合型ANCの信号処理アルゴリズムが、他車種や異なるパワートレインへ展開可能か
- 車両ごとの高精度なチューニングプロセスが、製造・出荷工程に与える影響や工数
- 他社製オーディオシステムや異なる車載プラットフォームとの互換性やシステム構成
確認しておきたい点
本統合型ANCは、日産新型「エルグランド」のXグレードおよびGグレードの標準オーディオ仕様に採用されていますが、他グレードや他車種への展開予定、および単体での外販有無については言及されていません。
関連リンク
- パナソニックグループ 企業サイト:パナソニックグループの公式企業サイト
- パナソニック ニュースリリース:パナソニックの最新プレスリリース掲載ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | パナソニックグループ |
| 発表日時 | 2026-08-03 14:20:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |