この記事の要点: AI CROSS株式会社は、不動産事業を展開する株式会社アスコット向けに実施した生成AI伴走支援の成果を発表しました。全12回の週次相談会を通じて、参加した社員15名が実務での生成AI活用を推進。経営判断に関わる資料作成業務の時間を約85%削減したほか、工事見積の自動照合や用地仕入れ時の検証作業など、多岐にわたる業務で具体的な効率化を達成しました。アスコットはこの成果を受け、生成AIの全社展開を決定しています。
発表内容のポイント
- 経営判断用ダッシュボードの構築により、資料作成時間を40時間から6時間に短縮
- 100ページ超の工事費見積を自動で突き合わせ、変更箇所や金額の増減を一括検出
- 測量図PDFのCAD変換等により、用地仕入れ時のボリュームチェックを大幅に高速化
発表の背景
アスコットは、自社における生成AIの導入・活用を模索するため、システム部門主導ではなく、自主的な熱意を持つ社員15名による「AI活用アドホックチーム」を立ち上げました。AI CROSSは2026年4月から7月にかけて、このチームを対象に週1回の相談会を全12回実施し、生成AI「Claude」の機能を活用した実務への適用を伴走支援しました。支援終了に伴い、具体的な成果や業務削減効果が明らかになりました。
何が発表されたのか
伴走支援では、ClaudeのArtifacts機能などを活用し、Excelで手作業更新していた案件一覧をWeb上のダッシュボードに移行。これにより、進捗管理レビュー資料の作成時間が大幅に削減されました。さらに、100ページを超える新旧の工事費見積を自動で突き合わせて変更箇所を検出する仕組みや、書式が異なる請求書・決算書の構造化、測量図PDFのCAD変換と建築基準法ロジックのプログラム化によるボリュームチェックの高速化など、実務に直結する多様なツールが内製化されました。
製造業・生産管理への見方
本件は不動産事業での事例ですが、そこで実現された「100ページ超の工事費見積の自動突き合わせ」や「書式が異なる請求書・決算書の構造化と自動転記」といった技術の応用は、製造業の調達・購買部門や生産管理における見積比較、サプライヤー管理の業務に極めて親和性が高いものです。また、Excelによる手作業の進捗管理を生成AIを用いてダッシュボード化し、個別案件と全体の傾向を可視化するアプローチは、工場の操業管理や工程進捗の見える化、DX推進における内製化のモデルケースとして参考になります。
現場で確認したいポイント
- 自社の調達部門や生産管理で、見積書や仕様書の突き合わせ業務に生成AIを応用できるか
- Excel主体の進捗管理や報告業務を、生成AIを活用してダッシュボード化する余地はあるか
- 現場主導のAI推進チームを組成し、実務に即したツールを内製化する体制が整っているか
確認しておきたい点
本成果は、AI CROSSによる全12回の週次相談会を伴う伴走支援プログラムを通じて得られたものであり、生成AIツールを単に導入するだけで同様の業務削減効果が保証されるわけではありません。
関連リンク
- AI CROSS株式会社 コーポレートサイト:発表企業であるAI CROSSの公式ウェブサイトです。
- AI CROSS株式会社 PR TIMESページ:AI CROSSのプレスリリース一覧が掲載されています。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | AI CROSS株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-28 13:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |