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プリント基板製造のプリケン、自動空調制御で年間CO2を43.8トン削減

リョーサン菱洋がプリケンに自動空調制御システム「Ai-Glies」を導入。製造現場の環境を維持しながら、年間約190万円の電気料金削減とCO2排出量削減を達成しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
プリント基板製造のプリケン、自動空調制御で年間CO2を43.8トン削減

この記事の要点: エレクトロニクス商社のリョーサン菱洋株式会社は、プリント基板の設計・製造を手がける株式会社プリケンに対し、自動空調制御システム「Ai-Glies(アイグリーズ)」を導入しました。これにより、プリケンは製造現場における余剰空調電力を削減し、年間43.8トン相当のCO2排出量削減と、年間約190万円の電気料金削減を達成しました。さらに、従来は手動で行っていた空調管理業務の自動化も実現しています。

発表内容のポイント

  • 既存設備に後付け可能な自動空調制御システムにより、年間約190万円の電気料金を削減
  • 温度変化に敏感なプリント基板製造工程において、試験運用を経て品質への影響がないことを確認
  • 電力ピーク時の手動による節電呼びかけ業務を自動化し、現場の管理負荷を大幅に軽減

発表の背景

プリケンでは、新設備の導入に伴う電力コストの高騰が課題となっており、電力ピーク時には担当者が社内放送で節電を呼びかけるなど、業務負担が増大していました。製造現場では製品品質の維持や作業環境の管理のために適切な空調が不可欠ですが、近年の電力価格上昇により空調コストの抑制が急務となっていました。リョーサン菱洋は、快適な室内環境を維持しつつ空調を自動管理できるシステムを提案し、この課題解決を図りました。

何が発表されたのか

導入された「Ai-Glies」は、施設の室外機に設置した屋外センサーで外気温湿度をリアルタイムに計測し、独自アルゴリズムで空調を最適に制御するシステムです。既存の空調設備に後付けで導入できる点が特徴です。精密機器を扱うプリント基板の製造工程では、温度変化が製品品質に直結するため、導入前に慎重な試験運用が実施されました。その結果、従業員の就労環境や製品品質に影響を与えないことが実証されたため、執務室と工場を含む全社への本格導入に至りました。システムには削減電力量やCO2排出量を可視化するダッシュボード機能も備わっています。

製造業・生産管理への見方

製造業の工場やクリーンルームにおいて、空調は品質管理と労働環境維持の要である一方、消費電力の大きな割合を占めるため、省エネと品質維持の両立は極めて難しい課題です。今回の事例は、温度管理が厳しいプリント基板製造という精密な現場において、事前の試験運用により品質への影響がないことを検証した上で、自動制御による省エネを達成した好例と言えます。また、属人的な節電対策(社内放送や巡回など)をシステムによる自動制御へ置き換えることで、現場管理者の業務負荷を削減する「製造業DX」の実践例としても参考になります。

現場で確認したいポイント

  • 自社の製造ラインにおいて、一時的な空調の送風運転切り替えが製品品質や部材保管に影響しないか
  • 既存の空調設備に対して、大規模な改修工事を伴わずに後付けで制御システムを導入可能か
  • 電力ピーク時における現場の節電対応が、どの程度属人的な運用や負担になっているか

確認しておきたい点

本システムによる電気料金およびCO2の削減効果(年間約190万円、CO2約43.8トン削減)は、2024年9月から2025年8月までの計測データに基づく算出値です。また、システムの利用料金は別途発生するため、実際の投資対効果は各工場の規模や契約電力プランによって異なる点に留意が必要です。

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出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 リョーサン菱洋株式会社
発表日時 2026-07-28 11:00:02
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