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米、ジェネリック医薬品に最大200%の関税計画。製造業の国内回帰を促す

トランプ米大統領がジェネリック医薬品への高関税計画を発表。製造業の国内回帰を狙うも、専門家からはコストや供給網への懸念が浮上しています。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: トランプ米大統領は、輸入ジェネリック(後発)医薬品に対して最大100%の関税を課す計画を発表しました。この関税は2028年8月から導入され、1年後には200%に引き上げられる予定です。この政策は、海外に流出した医薬品製造拠点を米国国内へ回帰(リショアリング)させることを目的としています。しかし、専門家からは、高い初期投資や製造コストを背景に、関税だけで国内回帰が進むか疑問視する声が上がっています。

ニュースのポイント

  • 2028年8月に100%の関税を導入し、翌年には200%へ引き上げる計画
  • 米国で処方されるジェネリック薬の多くはインドや中国などの海外生産に依存
  • 専門家は、高額な設備投資やコスト増により、メーカーが米国市場から撤退する懸念を指摘

背景

米国のジェネリック医薬品市場は、処方薬全体の90%を占めていますが、製造コストの安さから生産拠点の海外移転が進んできました。上院委員会の報告書によると、米国で処方されるジェネリック薬の50%以上がインドから供給されています。また、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの主要成分についても、中国からの輸入に大きく依存しているのが現状です。トランプ政権は、2年間の猶予期間を設けて国内生産への移行を促しています。

何が起きたのか

ホワイトハウスは、設備投資の一括償却などの支援策を挙げ、国内回帰は可能であると主張しています。一方、医療政策の専門家は、ジェネリック薬メーカーの利益率が極めて低いことを指摘しています。関税によるコスト上昇分は価格に転嫁される可能性が高く、さらに米国での工場建設には厳格な品質基準や専用設備が必要となるため、多額の初期投資が求められます。メーカーが「200%の関税」と「米国での高い製造コストおよび投資回収の不確実性」を天秤にかけた結果、米国市場から撤退し、他国市場を優先するリスクも懸念されています。

製造業・生産管理への見方

製造業やサプライチェーン管理の観点から、今回の政策は「関税による強制的なリショアリング」が抱える課題を浮き彫りにしています。医薬品のような高度な品質管理と専用設備が求められるプロセス産業では、サプライチェーンの移転に長いリードタイムと巨額の投資が必要です。政策の不確実性や高い操業コストが存在する中で、単に関税を引き上げるだけでは、生産拠点の国内回帰ではなく、サプライチェーンの断絶や供給不足(市場撤退)を招くリスクがあります。製造業DXや生産管理の担当者にとっては、地政学的リスクに伴う調達先の多様化と、国内生産移行時のコスト構造の再設計が重要なテーマとなります。

現場で確認したいポイント

  • 海外依存度の高い原材料や部材において、関税引き上げによる調達コスト上昇のリスクを評価しているか
  • 生産拠点を国内回帰させる場合、設備投資額と現地の操業コストを回収できる事業計画が成り立つか
  • 地政学的リスクに備え、特定の国に依存しない代替調達先(マルチソース化)が確保されているか

確認しておきたい点

米国の関税政策を巡っては、過去に連邦最高裁判所がトランプ氏の関税賦課権限を一部無効とする判決を下すなど、法的な不確実性も残されており、今後の動向に注意が必要です。

出典情報

出典 CBS News
公開日時 2026-07-22T15:46:00-04:00
元記事 CBS Newsで読む

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