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米ハリバートン、イラク南部油田の開発・生産管理を受託。デジタルツインも導入

イラクのバスラ石油会社が米ハリバートンと5年間の開発・生産管理契約を締結。デジタルツイン技術を活用し、原油と随伴ガスの生産拡大を目指します。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: イラクの国営バスラ石油会社(BOC)は、南部にあるビン・オマル油田およびシンドバッド油田の開発・生産管理について、米油田サービス大手のハリバートンと5年間のサービス契約を正式に締結しました。本契約は、イラク政府が資産の所有権や操業権を100%維持したまま、外部の高度な技術力とデジタルインフラを導入する新しい共同管理モデルを採用しており、製造・生産管理のDX推進という観点からも注目されます。

ニュースのポイント

  • 所有権を国営企業に残したまま、技術と生産管理を外部委託する新契約モデルを採用
  • Landmarkソフトウェアによるデジタルツインを構築し、リアルタイムで生産を最適化
  • 原油増産だけでなく、これまで廃棄されていた随伴ガスの回収・活用インフラも整備

背景

イラク南部のバスラ地域は世界有数の埋蔵量を誇りながらも、長年の投資不足やインフラの未整備により、潜在能力を十分に発揮できていませんでした。特に原油採掘時に発生する随伴ガスのフレアリング(焼却処分)は、経済的損失と環境負荷の両面で課題となっており、イラク政府は国内の電力不足を補うためにも、ガス回収技術の導入を急いでいました。

何が起きたのか

今回の契約に基づき、ハリバートンは「統合フィールド管理サービス(IFMS)」と「設計・調達・建設管理(EPCM)」を包括的に提供します。目標として、ビン・オマル油田から日量15万バレル、シンドバッド油田から日量8万〜10万バレルの原油増産を目指すとともに、両油田合わせて日量5億6000万立方フィートの随伴ガスを回収する計画です。これを支えるのが、ハリバートンの「Landmark」ソフトウェアです。地下の貯留層から地上の生産設備までをデジタルツインとして再現し、リアルタイムのデータを基に最適な井戸の配置や生産シミュレーションを行います。

製造業・生産管理への見方

本プロジェクトは、プロセス製造業における「操業権の維持と外部デジタル技術の融合」の先進事例です。従来のライセンス契約のように権益を切り売りするのではなく、プラントの所有権を自社に留めたまま、最新のデジタルツイン技術と生産管理ノウハウを吸収する仕組みを構築しています。

Landmarkプラットフォームを通じて、地質データ、掘削計画、生産管理システムがリアルタイムで統合されるため、部門間の情報サイロ化を防ぎ、意思決定を迅速化します。これは、大規模な製造プラントやサプライチェーン全体のデジタル化・最適化を目指す日本の製造業にとっても、システム統合と技術承継のモデルケースとして参考になります。

現場で確認したいポイント

  • 自社の基幹システムや生産設備において、リアルタイムでデータを統合・可視化できているか
  • 外部ベンダーの技術やITツールを導入する際、自社へのノウハウ蓄積と技術承継の仕組みがあるか
  • 生産プロセスのデジタルツイン化により、シミュレーションと現場の意思決定を迅速化できているか

確認しておきたい点

本プロジェクトの目標達成は、水圧入システムや流体処理施設、パイプラインなどの周辺インフラの並行整備が計画通りに進むかどうかに依存しています。また、OPEC+の生産枠制限による影響を受ける可能性があります。

出典情報

出典 Discovery Alert
公開日時 2026-07-21T18:27:23Z
元記事 Discovery Alertで読む

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