この記事の要点: Sayari Japan株式会社は、マツダ株式会社がグローバルサプライチェーンのリスク管理体制強化に向けて、同社のリスク検知プラットフォーム「SAYARI GRAPH」を導入したことを発表しました。このシステムは、企業の所有関係や貿易取引関係、制裁・輸出管理リスクの調査・スクリーニング・モニタリングを統合管理するものです。海外販売比率の高いマツダは、これによりグローバル基準の貿易コンプライアンスへの適合と、サプライチェーンに潜む多様なリスクの把握を目指します。
発表内容のポイント
- 117億件以上の企業・輸出入データを基に、上流サプライチェーンを可視化
- 制裁対象者との繋がりや強制労働、ESGなどの隠れたリスクを迅速に特定
- 米国税関・国境警備局などの政府機関や大手企業での豊富な導入実績
発表の背景
自動車業界は世界規模の複雑なサプライチェーンで構成されており、人権や環境に対する企業の責任は、直接の取引先だけでなくサプライチェーン全体に及んでいます。また、地政学的リスクの顕在化に伴い、代替調達先の検討など迅速な調査が必要となる場面が増加。厳格化するグローバル基準の貿易コンプライアンスに対応するため、一次データに基づいた高精度なデューデリジェンスと統合的なリスク管理が、企業の持続可能性を左右する重要な課題となっています。
何が発表されたのか
マツダが導入した「SAYARI GRAPH」は、250以上の国と地域から収集された117億件以上の企業・所有関係・貿易・リスクに関するレコードを保有するプラットフォームです。企業の支配関係(実質的支配者情報)や、Tier 2以降の上流サプライチェーン、さらには輸出先からその先の物の流れまでをグローバルレベルで可視化できます。これにより、制裁や規制の対象者との繋がり、強制労働、ESG、風評リスクといった、従来の調査では見えにくかったリスクを迅速に特定することが可能になります。
製造業・生産管理への見方
製造業、特に自動車や機械などの組立型製造業において、部品や原材料の調達網は多層化・複雑化しており、Tier 1(直接の取引先)だけでなく、Tier 2以降の上流サプライチェーンに潜むリスクの把握が急務となっています。今回のマツダの事例は、経済安全保障や輸出管理、強制労働防止法などのグローバル規制への対応において、データに基づいたデジタルツールの活用が不可欠になっていることを示しています。調達・生産管理部門にとって、有事の際の代替調達先選定や、サプライヤーの健全性を迅速に評価できる体制の構築は、操業停止リスクを回避するための重要なDX施策と言えます。
現場で確認したいポイント
- 自社のサプライチェーンにおいて、Tier 2以降の上流サプライヤーの情報をどの程度把握できているか
- 輸出管理や経済安全保障、ESG関連の規制変更に対し、迅速にスクリーニングできる体制があるか
- 調達先の選定や変更時に、制裁対象や強制労働などのリスクを評価する客観的なデータソースがあるか
確認しておきたい点
本システムはグローバルなリスク情報の可視化を支援するものですが、検知されたリスクに対して具体的にどのような代替調達アクションや法的措置をとるべきかについては、各企業の個別判断や法務部門との連携が必要となります。
関連リンク
- Sayari Japan株式会社 公式サイト:提供企業の日本語公式サイト。サービス概要や企業情報を掲載。
- Sayari JapanのPR TIMESページ:同社のプレスリリース一覧。過去の発表内容を確認できます。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | Sayari Japan株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-02 13:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |