この記事の要点: 物流不動産の開発・運営を手がける株式会社プロロジスは、一般社団法人日本物流団体連合会が主催する「第1回日本物流大賞」において「奨励賞」を受賞しました。住友林業株式会社と共同での受賞となります。国内で開発する原則すべての物流施設にライフサイクルアセスメント(LCA)算定を導入し、建設から廃棄に至るまでの温室効果ガス(GHG)排出量を定量的に把握・削減する「脱炭素化標準モデル」を構築した実績が評価されました。
発表内容のポイント
- 原則すべての開発物流施設にLCA算定を導入し、ライフサイクル全体のGHGを可視化
- 国際規格対応の「One Click LCA」を活用し、資機材選定や設計・施工を最適化
- 2025年竣工の3施設において、建設段階のGHG排出量を最大17%削減することに成功
発表の背景
建築・不動産分野では、建物の運用時における省エネ対策だけでなく、建設から解体・廃棄に至るライフサイクル全体での環境負荷低減が求められています。国交省でも建築物LCAの制度化に向けた検討が進む中、プロロジスはグローバルで推進する「2040年までのバリューチェーン全体でのネットゼロ」という目標に向け、日本国内の開発物件において建設段階のGHG排出量把握と削減にいち早く着手しました。
何が発表されたのか
同社のLCA算定は、計画時と竣工時の2段階で実施されます。着工前の標準仕様を基準とした想定排出量に対し、建設段階において10%の削減目標を設定。竣工時には実際の削減施策を反映した排出量を算出します。2025年の実績では、「プロロジスパーク古河6」で17%削減、「プロロジスパーク八千代2」で6%削減、「プロロジスパーク岡山」で10%削減を達成しました。算定には、住友林業が提供する国際規格対応ソフトウェア「One Click LCA」を採用し、原材料調達から施工までの排出量を精緻に算出しています。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の領域において、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量(スコープ3)の削減は避けて通れない課題です。特に製品を保管・配送する拠点となる物流施設の環境性能は、製造業のサプライチェーン全体の環境負荷に直接影響します。プロロジスが実践するLCA算定と建設段階における具体的な削減実績は、自社工場や倉庫などの生産拠点を新設・改修する製造業にとっても、資機材選定や施工プロセスの最適化における重要な先行指標となります。建物のライフサイクル全体を定量化する手法は、今後の製造業DXやグリーン調達の基準作りに寄与する動きと言えます。
現場で確認したいポイント
- 自社の物流拠点や工場を新設・改修する際、LCA算定によるGHG排出量の可視化体制が整っているか
- サプライチェーン全体のスコープ3削減に向けて、利用する物流施設の環境負荷データを調達できるか
- 建設段階(原材料調達から施工まで)における資機材選定や設計の最適化プロセスが確立されているか
確認しておきたい点
共同事業であるなどの理由から、2025年竣工の「プロロジスアーバン東京錦糸町1」はLCA算定の対象外となっています。また、今後の業界や行政との具体的な連携内容や、他社へのLCA算定ノウハウの提供方法については現時点で詳細が明記されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:プロロジスの公式企業サイト
- 発表企業のPR TIMESページ:プロロジスのプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社プロロジス |
| 発表日時 | 2026-06-30 14:10:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |