この記事の要点: NTTビジネスソリューションズ株式会社は、提供中の「データ連携基盤サービス」に、AIモデルと外部データソースを接続するオープンプロトコル「MCP」機能を搭載すると発表しました。これにより、純国産プライベートLLM「tsuzumi 2」を活用したAIエージェントの実証実験を2026年8月中旬から開始します。分散したデータをセキュアに統合・活用する仕組みの構築を目指します。
発表内容のポイント
- データ連携基盤に外部データとAIを繋ぐMCP機能を搭載し、実証実験を開始
- 純国産プライベートLLM「tsuzumi 2」を活用し、機密情報の安全な運用を検証
- RAG技術を組み合わせ、非公開マニュアルや各種規定に即した回答生成を支援
発表の背景
近年、業務効率化やサービス高度化に向けてAI活用のニーズが高まっています。しかし、AIを実務で効果的に活用するためには、組織内外に分散して存在する多様なデータへ、セキュアかつ統合的にアクセスできる仕組みが必要でした。こうした課題に対応するため、同社はFIWARE Orionを搭載したデータ連携基盤にMCPを実装し、AIエージェントとの連携を強化するアプローチを選択しました。
何が発表されたのか
今回の実証実験では、データ連携基盤上に蓄積された各種データを、MCPサーバーを介してAIエージェントと接続します。これにより、利用者はチャット形式で必要なデータを利活用できるようになります。また、RAG(検索拡張生成)技術を併用することで、一般には公開されていない内部マニュアルや各種規定などの情報を参照させ、実際の業務に即した具体的な回答や対応案の生成を支援します。まずは自治体業務をモデルケースとして検証が進められます。
製造業・生産管理への見方
製造現場や生産管理の領域においても、工場内外に点在する生産データ、設備稼働状況、作業マニュアル、品質基準書などのデータをいかに安全かつ横断的に活用するかがDXの鍵となっています。本件で採用されている「データ連携基盤(FIWARE)」と「MCP」によるAI連携は、セキュアな環境を保ちながら、現場の分散データにAIが適切にアクセスするための仕組みとして応用が期待されます。熟練者のノウハウや非公開の社内規定をRAGで参照し、現場の意思決定を支援する仕組みは、製造業の生産性向上や技術伝承にも通じるアプローチです。
現場で確認したいポイント
- 自社で保有する分散データ(生産、設備、マニュアル等)をAIと安全に連携できるか
- 機密性の高い社内データを扱うにあたり、プライベートLLMの採用が適しているか
- 既存のデータ連携基盤やスマートシティ向け標準モジュールとの親和性があるか
確認しておきたい点
本実証実験は自治体業務(大阪府行政AIエージェントコンソーシアムの取り組み)を対象として2026年8月中旬に開始される予定のものであり、製造業向けの専用パッケージとして即時提供されるものではありません。自社工場への適用可能性については今後の展開を注視する必要があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:NTTビジネスソリューションズの公式企業サイトです。
- 関連ニュースリリース:本件に関する詳細なプレスリリース情報です。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | NTTビジネスソリューションズ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-06-22 15:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |