この記事の要点: 株式会社DeepX、関西電力送配電株式会社、および株式会社竹内製作所の3社は、送電線工事における鉄塔基礎工事の掘削および排土作業を遠隔化・自動化するための共同研究に関する基本合意書を締結しました。少子高齢化に伴う労働人口減少への対応や、狭隘な環境下での高度な建設機械操作における技能伝承、作業員の安全性確保といった課題解決を目指し、3社共同で技術確立と有効性の検証を進めます。
発表内容のポイント
- 電動ミニショベルの改良と排土装置の開発、遠隔・自動運転システムを統合
- 作業員の役割を操作から指示へ転換し、掘削・排土作業の省人化を推進
- 狭隘な掘削孔内での重機操作を自動化し、技能依存の低減と安全向上を図る
発表の背景
送電用鉄塔の基礎工事では、台風や着氷雪に耐える強固な基礎が必要であり、特に山岳地では掘削の深さが十数メートルに及ぶことがあります。この深礎掘削作業は、狭い掘削孔内で建設機械を操作する高度な技能が求められ、作業員の経験や技能への依存度が極めて高い状態でした。また、地中深くでの施工となるため安全確保が最優先課題であり、労働人口減少の中で安定した施工体制を維持するための対策が急務となっています。
何が発表されたのか
本共同研究では、竹内製作所が開発・製造・販売する現行の電動ミニショベルの改良と、新たな排土装置の開発を行います。これにDeepXが保有する遠隔運転システムおよび自動運転システムを組み合わせ、関西電力送配電が実施する実際の鉄塔基礎工事に適用して検証を行います。重機操作を自動運転に置き換えることで、作業員が危険な掘削孔内で直接操作する機会を減らし、安全性を高めるとともに、少人数での施工体制を構築します。
製造業・生産管理への見方
本取り組みは、重機の自動化・遠隔化技術を実際のインフラ工事現場へ適用する先進的な事例です。製造業や生産管理の視点からは、熟練技能者のノウハウをシステム化し、作業員の役割を「直接操作」から「システムへの指示・監視」へとシフトさせるプロセス改革として注目されます。また、電動ミニショベルという既存ハードウェアに、高度な制御ソフトウェアや自動化システムを後付け・統合していくアプローチは、製造現場における既存設備のDXや自動化を検討する際にも大いに参考となります。
現場で確認したいポイント
- 電動ミニショベルと自動・遠隔運転システムの連携における制御精度
- 実際の鉄塔基礎工事現場における検証の開始時期や具体的なスケジュール
- 開発される新たな排土装置の仕様や、他機種への展開可能性
確認しておきたい点
本発表は共同研究の基本合意書の締結に関するものであり、具体的な実証実験の開始時期や、実用化・製品化の目途に関する詳細なスケジュールは現時点では明記されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社DeepXの公式ウェブサイト
- 発表企業のPR TIMESページ:DeepXのプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社DeepX |
| 発表日時 | 2026-06-22 14:30:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |