この記事の要点: DX人材育成やフィジカルAI開発を手掛ける株式会社SUNABACOは、ロボット・フィジカルAI・DX推進に特化した専門部署「EX robotics」を新設しました。同部署では、外部エンジニア主導によるロボット開発の限界を打破することを目指します。造船や医療といった専門性の高い現場において、現場のプロフェッショナル自身が生成AIやロボット制御技術を習得し、自ら課題を解決する「市民開発」の仕組みを推進・支援していきます。
発表内容のポイント
- 新部署「EX robotics」がロボットやフィジカルAIの社会実装と教育を支援
- 外部委託による「暗黙知の翻訳ロス」を防ぎ、現場主導のロボット制御を実現
- 造船や医療など、一品一様で高度な判断が求められる現場の自動化にフォーカス
発表の背景
従来のロボット導入では、外部のエンジニアが現場をヒアリングして開発するプロセスが一般的でした。しかし、造船における船体ブロックの微調整など、熟練工が感覚で行う「現場の暗黙知」は言語化が難しく、外部への翻訳ロスが発生していました。結果として、仕様書通りでも現場で使えないロボットが生まれる課題がありました。そこで同社は、現場のプロにAIやロボットの動かし方を教育する方が、実用的なシステムを迅速に構築できると判断し、新部署の設立に至りました。
何が発表されたのか
新部署「EX robotics」は、ロボット・フィジカルAIの社会実装支援、現場向けAI・ロボット制御教育、リビングラボ構築支援などを展開します。背景には、自然言語からコードを生成するAI技術の進化や、ロボット制御の標準規格「ROS」、人間の動きを模倣学習させる直感的なティーチングシステムの普及があります。これにより、専門エンジニアでなくてもロボットを動かすハードルが下がっています。同社はすでに造船現場などで、船造りを知り尽くした現場スタッフが自らロボットを制御し、自動化を進める取り組みを開始しています。
製造業・生産管理への見方
造船をはじめとする製造現場では、ワークの個体差や熟練工の感覚的な調整が必要な工程が多く、画一的な産業用ロボットの導入が困難なケースが多々ありました。本発表が示す「現場主導のロボット開発(市民開発)」は、外部のシステムインテグレーター(SIer)に依存しすぎず、現場の判断で迅速にロボットの動作修正や軌道変更を行える環境づくりを提案しています。これにより、開発期間の短縮やコスト削減だけでなく、現場のノウハウを直接ロボットの動作に反映させることが可能になり、製造業DXの新しいアプローチとして注目されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の製造ラインにおいて、外部委託によるロボット開発の仕様調整に時間やコストがかかりすぎていないか
- 現場の作業者がROSや直感的なティーチングシステムを習得するための教育体制や時間を確保できるか
- 一品一様の組み立てや微調整など、これまで自動化を諦めていた工程にフィジカルAIを適用できる余地があるか
確認しておきたい点
本リリースに記載されている造船現場での具体的な導入件数や、削減されたコスト・時間などの定量的な実績数値は公表されていません。自社へ導入検討する際は、教育にかかる期間や実際の運用負荷について同社への確認が必要です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社SUNABACO |
| 発表日時 | 2026-10-14 14:34:11 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |