この記事の要点: 株式会社LATRICOは、提携クリニックの調剤・発送拠点において、薬の一包化および鑑査工程の運用改善を支援した実績を公開しました。2027年5月に予定されている調剤業務(一包化)の一部外部委託解禁を見据え、医療現場で課題となっている「作業の効率化と安全性の両立」に対する一つの実例として、機械化と人の判断の最適な役割分担を提示しています。
発表内容のポイント
- 既存の鑑査機プログラムを改善し、処理ペースを従来の約2倍に向上
- 搬送や一次読み取りは機械に任せ、最終確認は薬剤師の目で行う体制を徹底
- 大がかりな設備投資をせず、既存設備の運用工夫により現場の時間を創出
発表の背景
医療現場では、薬を揃える・調剤するといった「対物業務」を効率化し、患者に寄り添う「対人業務」へ注力することが課題となっています。2027年5月には一包化の外部委託が解禁されるなど制度変化も控える中、限られた人材で医療の質を保つための模索が続いています。提携クリニックでは1日に一包化する薬の量が非常に多く、正確性を維持しながら効率を高める地道な工程改善が求められていました。
何が発表されたのか
今回の改善では、新規の大型設備投資を行うのではなく、既存の鑑査機プログラムを改良するアプローチを採用しました。より多くの包数を連続で読み取れるように設定を変更し、鑑査機のアイドリングタイムを最小化。これにより、鑑査処理のペースを従来の約2倍に引き上げることに成功しました。効率化を進める一方で、異物混入や薬の取り違えを防ぐ最終確認工程は、必ず薬剤師が目視で行うルールを維持し、機械と人の役割を明確に切り分けています。
製造業・生産管理への見方
本件は、多品種・大量の製品(医薬品)を正確に仕分け・包装し、検査・出荷するプロセスであり、製造業におけるアセンブリやパッケージング、外観検査工程の自動化・省人化の思想と深く共通しています。特に「既存設備のプログラム調整によるタクトタイム短縮(約2倍の処理能力向上)」や、「機械による一次スクリーニングと、人による最終官能検査の組み合わせ」というアプローチは、製造現場のDXや工程改善において非常に参考になる実例です。
現場で確認したいポイント
- 既存設備のプログラムや設定変更だけで、タクトタイムを短縮できる余地はないか
- 自動検査機による一次判定と、熟練者による最終判定の役割分担は最適化されているか
- 自動化によって創出した時間を、品質向上や付加価値の高い業務へ再配置できているか
確認しておきたい点
本リリースに記載されている改善効果(処理ペース約2倍など)は、特定の提携クリニックにおける運用結果であり、すべての調剤・製造現場で同様の効果が保証されるものではありません。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社LATRICO |
| 発表日時 | 2026-10-14 13:25:06 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |