この記事の要点: 株式会社One Technology Japanは、同社が開発する配管設備等の自動認識・図面変換サービス「insightScanX」において、神奈川県が実施する「かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(KSAP)アーリー編」の支援企業に採択されたと発表しました。応募34社の中から選出された10社のうちの1社として、個別伴走支援や専門家による助言を受けながら、事業拡大とビジネスモデルの磨き上げを図ります。
発表内容のポイント
- iPhoneでスキャンするだけで配管設備を自動認識しBIMデータへ変換する技術
- 配管の接続順序を学習する方式で特許を出願しており、大手設備会社と検証中
- プログラム期間中に作業時間60%削減に向けた自動化率の改善などを検証
発表の背景
国内の既存建築物は築30年を超えるものが多く、竣工図が存在しない、あるいは実際の状況と一致しない「図面のない現場」が課題となっています。改修工事の際には現況の図面が必要となるため、熟練技術者が現場に赴き、長時間をかけて測り直しや図面起こしを行っています。こうした作業が、担い手不足や技能承継に悩む現場の生産性を低下させる要因となっており、効率的な図面化技術が求められていました。
何が発表されたのか
「insightScanX」は、iPhoneを用いて現場をスキャンするだけで、AIが配管などの設備を自動認識して3D図面(BIM)に変換するサービスです。建設知識を活用して部材候補を絞り込むAI技術を中核としており、配管の接続順序を学習する方式については特許を出願しています。現在、大手空調衛生設備会社との検証を進めており、2027年1月の一般販売開始を予定しています。今回のプログラム参画を通じて、資本政策の設計や製品のブラッシュアップを進める方針です。
製造業・生産管理への見方
製造業の工場やプラントにおいても、長年の増改築や設備の入れ替えによって「竣工時の図面と現状が異なる」という問題は頻発しています。特に複雑な配管や空調衛生設備が入り組む工場建屋の改修・メンテナンスにおいて、現況を正確に把握するための現調作業は大きな負担です。本サービスのような3DスキャンとAIによる自動BIM変換技術が実用化されれば、工場の設備管理や保全業務、レイアウト変更時の現調工数を大幅に削減し、製造現場のDXを後押しする可能性があります。
現場で確認したいポイント
- 自社工場やプラントの配管・設備図面が現状と一致しているか、現調の頻度を確認する
- iPhoneによるスキャン精度が、自社設備の測定要求精度を満たせるか検証する
- 2027年1月に予定されている製品リリースの動向や、実際の削減効果を注視する
確認しておきたい点
本サービスは現在開発・検証中の段階であり、実際の作業時間60%削減に向けた自動化率の改善検証は2026年11月以降に実施される予定です。導入を検討する際は、実際の現場環境における認識精度や対応可能な配管の種類について、今後の検証結果を確認する必要があります。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社One Technology Japan |
| 発表日時 | 2026-10-06 15:07:25 |
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