この記事の要点: 丸紅I-DIGIOグループの丸紅情報システムズ株式会社は、ストラタシス社製の最新FDM 3Dプリンター「F870 FDMシステム」の取り扱いを開始しました。本装置は、自動車OEMや航空宇宙・防衛分野などの工場現場向けに設計された大型アディティブ製造プラットフォームです。試作にとどまらず、生産現場で実際に使用する大型の治工具や製造補助具を短時間で高精度に製作することを可能にします。
発表内容のポイント
- 最大1,000×610×610mmの大型部品や複数部品を1回で造形できる大容量エリア
- 高強度なNylon 12CFなどに対応し、軽量かつ頑丈な治工具の製作が可能
- 内蔵型の乾燥システムや工具不要のヘッド交換により、ダウンタイムと管理手間を削減
発表の背景
従来の3Dプリンターは試作モデルの製作が中心でしたが、近年は生産現場で直接使用する治工具や製造補助具を製作する「アディティブ製造」への移行が進んでいます。実生産の現場で活用するためには、高い寸法精度や強度、安定した造形品質が求められます。こうした要求に応えるため、北米の自動車メーカーなどで先行導入実績を持つ大型機種の国内展開が開始されました。
何が発表されたのか
「F870」は、最大1,000mm(W)×610mm(D)×610mm(H)の造形サイズに対応し、大型の治具や複数の部品を一度に造形できます。恒温チャンバーの搭載により安定した造形品質を維持するほか、一体型の再生式乾燥システムが材料の品質を最適に保ちます。使用可能な材料には、高強度な「Nylon 12CF」や「ASA」「ABS-M30」などがあり、可溶性サポート材にも対応しています。また、工具なしで交換できるプリントヘッドを採用し、メンテナンス時のダウンタイムを最小限に抑える設計です。
製造業・生産管理への見方
製造業の生産管理やDX推進において、治工具の内製化とリードタイム短縮は重要な課題です。本装置の導入により、従来の外注や金属加工による治具製作と比べ、設計から製作までの期間を大幅に短縮できます。特に炭素繊維強化ナイロン(Nylon 12CF)を用いることで、金属製に匹敵する強度を持ちながら軽量な治具を製作でき、現場作業者の負担軽減やラインの段取り替え効率化に寄与します。先行する自動車メーカーの事例は、工場内での3Dプリンター実用化を検討する際の有力な指標となります。
現場で確認したいポイント
- 自社で製作している大型治工具のサイズや強度が、F870の造形仕様に適合するか
- 三相208V・30Aの電源や、重量817kgの筐体を設置できるスペースが工場内にあるか
- 既存の設計データ(CAD)からGrabCAD Print等の制御ソフトへの移行がスムーズに行えるか
確認しておきたい点
国内での具体的な販売価格や保守サポート体制、導入から稼働までに要する期間については、元リリースに記載がないため、個別での問い合わせと確認が必要です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社 |
| 発表日時 | 2026-10-02 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |