この記事の要点: 富士ソフト株式会社とサイバネットシステム株式会社は、設計から製造、設備運用、データ活用までを一気通貫で支援する「スマート工場オファリング」を体系化し、本格展開を開始しました。人手不足や技能継承、設計・製造・設備・データの分断といった製造業の課題に対し、AI、IT、OTを融合した支援を提供。既存設備を活かしながらスマート工場化を進め、将来的には自律的に最適化する工場の実現を目指します。
発表内容のポイント
- 設計から設備運用までをカバーする4つのオファリングを体系化
- 既存設備にセンサーなどを追加してスマート化するレトロフィットに対応
- ロボットやAIを一体化した「フィジカルAIスタートパッケージ」を提供
発表の背景
日本の製造業では、人手不足や技能継承、設備の老朽化が進行しています。さらに「設計と製造」「設備と業務システム」などの間でデータの分断が生じており、経済産業省の資料によると、すべてのチェーン間でデータ連携ができている企業は5%弱にとどまります。こうした工場単体の改善にとどまる現状を打破し、企業全体の競争力を高めるため、グループの技術を結集した体系的な支援が求められていました。
何が発表されたのか
今回体系化されたオファリングは4つの領域で構成されます。1つ目はCAEやPLMを活用した「設計・生産準備のデジタル化」、2つ目は仮想空間での事前検証を行う「製造実行・現場管理の高度化」、3つ目は既存設備にセンサー等を追加するレトロフィット対応を含む「設備・製造工程の自動化」、4つ目は分散するデータを集約する「データ統合・活用」です。さらに、現場の状況を判断して自律制御する「フィジカルAI」の導入を促すため、ロボットやソフトウェアを一体化したパッケージ製品も提供します。
製造業・生産管理への見方
本サービスは、設計領域に強みを持つサイバネットと、制御・ロボットSI・MESなどの実績を持つ富士ソフトの連携により、製造業のバリューチェーン全体をカバーしている点が特徴です。特に、莫大な投資を伴う設備の全面刷新ではなく、既存設備にセンサーや制御機器を追加して可視化やトレーサビリティ向上を図る「レトロフィット」に対応している点は、コストを抑えつつ段階的にDXを進めたい生産管理・製造現場にとって現実的な選択肢となります。
現場で確認したいポイント
- 自社の設計、製造、設備運用の各工程で、データの分断が起きている箇所はどこか
- 既存設備を活かしたレトロフィットによるスマート化が適用可能なラインはあるか
- フィジカルAIパッケージの導入において、自社のロボットや設備との互換性はあるか
確認しておきたい点
フィジカルAIのスタートパッケージは2026年10月13日より取り扱いが開始される予定ですが、自社の既存設備やロボットメーカーとの具体的な適合状況、および導入にかかる初期費用やアセスメントの期間については、個別に対策を問い合わせて確認する必要があります。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | サイバネットシステム株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-29 17:58:27 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |