この記事の要点: 株式会社ヨシハラ機工は、2026年9月25日に岡山県エココンクリート製品協同組合の技術委員会を対象とした、環境配慮型再生骨材「エコボーン」を使用するコンクリート2次製品工場の視察見学会を開催しました。見学会では製品説明のほか、スランプ試験や圧縮強度試験などの各種性能試験が行われ、技術的な観点から2次製品への適用性が検討されました。その結果、粗骨材としての性能は天然骨材と遜色ないことが確認されました。
発表内容のポイント
- スランプ試験や圧縮強度試験により、天然骨材と同等の粗骨材性能を有することを確認
- 骨材1tあたり約12〜13kgのCO2固定化性能を持ち、環境負荷低減に貢献
- JIS要件への適合や生コン製造設備の変更など、導入に向けた具体的な課題も共有
発表の背景
ヨシハラ機工が開発した「エコボーン」は、解体工事等で発生する廃コンクリートを原料とする環境配慮型再生骨材です。独自の処理技術により再生骨材コンクリートM規格用の品質を実現しています。製造現場におけるSDGsへの貢献やCO2固定化への関心が高まる中、コンクリート2次製品製造工場への導入促進と品質データの蓄積を目指し、今回の視察見学会が企画されました。
何が発表されたのか
視察会は豊和コンクリート株式会社の本社工場で実施されました。当日は、エコボーンを用いたフレッシュコンクリートのスランプ試験(目標12cmに対し実績12cm)や、製造されたサイコロブロック、平板などの外観確認が行われました。さらに、材齢14日の供試体を用いた圧縮強度試験では、設計基準強度30N/mm²を上回る33N/mm²を記録し、テストピースを割裂して骨材の性状も確認されました。一方で、天然骨材と比較して強度発現が若干弱いという指摘もなされています。
製造業・生産管理への見方
コンクリート製品の製造現場において、原材料のグリーン化は重要なテーマです。今回の視察により、再生骨材が実用的な強度や性状を持つことが実証されたことは、製造業DXや環境対応を進める生産管理担当者にとって有益な情報です。ただし、実際の工場導入にあたっては、製品のJIS要件への適合や、骨材の貯蔵・計量設備といった生コン製造設備の変更が必要になるなど、生産ライン側の対応課題も浮き彫りになりました。今後はこれらの課題解決と品質データの蓄積が、普及の鍵を握ることになります。
現場で確認したいポイント
- 自社工場で再生骨材を採用する際、既存の貯蔵・計量設備などの改修費用がどの程度発生するか
- 製造するコンクリート2次製品において、JIS要件などの規格適合をクリアできるか
- 天然骨材と比較した際の強度発現の特性を考慮し、配合設計や養生プロセスの調整が必要か
確認しておきたい点
天然骨材と比較して若干強度発現が弱いという指摘がなされており、製品仕様に応じた配合調整が必要です。また、JIS要件への適合や製造設備の変更といった導入課題の具体的な解決策については、今後の検証や各工場での個別検討が必要となります。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社ヨシハラ機工 |
| 発表日時 | 2026-09-29 16:24:23 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |