この記事の要点: オムロン株式会社は、工場の設備や生産ラインを制御する制御盤のあり方を変革する「制御盤レス化ソリューション」の推進に向け、対応製品群を強化すると発表しました。従来は制御盤内に配置していた電源やセーフティI/Oターミナルなどの機器を盤外の設備近くに直接設置可能にすることで、設備構造のシンプル化を図ります。これにより、人手不足に悩む製造現場の設備導入リードタイム短縮や、保全性の向上に貢献します。
発表内容のポイント
- 制御盤外への機器設置を可能にし、設備構造のシンプル化とレイアウトの柔軟性を向上
- 機能集約と盤外設置により、制御盤や中継ボックスの設計工数を約30~50%削減
- スクリューレスコネクタの採用により、配線工数を最大約66%削減し立ち上げを迅速化
発表の背景
製造業では人手不足の深刻化や変種変量生産への対応から、生産設備の柔軟なレイアウト変更や迅速な立ち上げが求められています。しかし、従来の設備構造では複雑な制御盤の設計や配線作業がネックとなり、変更や保全の負荷が増大していました。特に完成車ラインなどでは膨大な数の制御盤が存在し、保全人員が減少する中で、設計・立ち上げ・保守の簡易化が急務となっています。
何が発表されたのか
オムロンは、ネットワークやコネクタ、設定ツール、機器状態情報などを共通仕様とする設計思想に基づき、盤外設置が可能な耐環境製品群を展開します。2026年8月には、CIP Safety対応の簡易ロジック機能付きセーフティI/Oターミナル「NXR-Sシリーズ」を発売予定。さらに、同年4月には耐環境型IP67パワーサプライ「S8NR-Sシリーズ」やDC遮断BOX、丸形防水コネクタケーブルなどを順次投入します。これらにより、安全・電源・入出力回路を設備側で完結させることが可能になります。
製造業・生産管理への見方
生産管理や設備設計の視点において、制御盤の「盤レス化」は工場内のスペース有効活用や、ライン組み替え時の工数劇的削減につながる重要なアプローチです。本ソリューションでは、機器や配線の状態を可視化する機能も備えており、異常箇所の特定や交換時期の定量化が可能です。これにより、熟練保全員の不足に対応した予兆保全や、トラブル発生時の迅速な復旧体制の構築が期待できます。特に自動車業界をはじめとする、頻繁な設備レイアウト変更が発生する現場において、立ち上げ期間の短縮と保全業務の効率化をもたらします。
現場で確認したいポイント
- 自社の生産ラインにおいて、制御盤の設置スペースや配線の複雑さがボトルネックになっていないか
- 導入予定の耐環境製品群が、自社工場の環境基準(防水・防塵性能など)に適合するか
- 既存の制御ネットワークや安全規格(CIP Safetyなど)との互換性があるか
確認しておきたい点
本リリースに記載されている新製品(セーフティI/Oターミナルやパワーサプライなど)は、2026年4月および8月以降の発売予定となっており、導入検討にあたっては実際の提供時期や仕様の詳細を事前にメーカーへ確認する必要があります。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | オムロン株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-28 11:10:02 |
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