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出光興産の高分子材料開発が評価、社員が2026年度高分子学会フェローに選出

出光興産の田村聡氏が、30年以上にわたるポリプロピレンなどの高分子材料の研究開発と実用化への貢献により、高分子学会フェローに選出されました。

生産現場のシステムNAVI編集部
出光興産の高分子材料開発が評価、社員が2026年度高分子学会フェローに選出

この記事の要点: 出光興産株式会社は、同社先進マテリアルカンパニーの田村聡氏が、公益社団法人高分子学会より「フェロー」の称号を授与されたと発表しました。田村氏は30年以上にわたり、ポリプロピレン(PP)をはじめとする高分子材料の研究開発と実用化を推進してきました。この長年の研究成果と高分子科学・技術の発展への貢献が評価されたもので、同氏の技術や知見は同社の様々な高分子材料開発に活かされています。

発表内容のポイント

  • 二軸延伸PPフィルムの高速生産に対応する分子構造制御と生産性予測技術を確立
  • コンデンサ用フィルムやリチウムイオン電池用セパレータ向けの最適なPP開発に貢献
  • 独自開発の水添石油樹脂「アイマーブ」を用いたポリオレフィンフィルムの改質用途を開拓

発表の背景

製造業において、包装材や電子部品、電池材料などに広く使われるポリプロピレン(PP)などの高分子材料は、製品の性能や生産性を左右する重要な素材です。出光興産は長年にわたりこれらの材料開発に取り組んでおり、今回のフェロー選出は、基礎研究にとどまらず、実際の生産現場や製品応用における実用化プロセスに大きく貢献してきた実績が評価された背景があります。

何が発表されたのか

田村氏が携わった主な開発成果として、まず「二軸延伸PPフィルム向けPPの開発」が挙げられます。分子構造の制御と小型実験機による応力解析から、大型生産機での高速生産性を予測・検証する手法を確立しました。また、コンデンサ用絶縁フィルムやリチウムイオン電池(LIB)用セパレータ向けに、それぞれの製造プロセスに適した分子長や分布を制御したPPを開発。さらに、同社独自の水添石油樹脂「アイマーブ」をポリオレフィンフィルムの改質剤として応用し、剛性と延伸性の両立を実現しました。

製造業・生産管理への見方

今回の発表は、フィルム成形や電池部材などの製造現場における「原材料の機能向上」と「生産プロセスの最適化」に直結する技術成果を示しています。特に、実験データから大型生産機での挙動を予測するアプローチは、製造現場での試作ロスの削減や立ち上げの迅速化に寄与する重要な知見です。また、LIB用セパレータやコンデンサ用フィルムといった高度な品質が求められる分野において、材料の分子レベルでの制御技術が製品の信頼性向上に貢献している点は、製造業DXや高付加価値ものづくりを進める上で注目すべきポイントと言えます。

現場で確認したいポイント

  • 自社製品に使用しているPPフィルムやポリオレフィン材料の特性改善の余地
  • 成形加工プロセスにおける材料由来の生産性課題(高速成形時のトラブルなど)の有無
  • リチウムイオン電池部材やコンデンサ用フィルムなど、高度な絶縁・分離特性を求める部材選定

確認しておきたい点

本発表は出光興産の研究開発実績および社員の学会表彰に関するニュースであり、特定の新規製品の発売や、即時の供給体制変更などを案内するものではありません。

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 出光興産株式会社
発表日時 2026-09-17 15:03:41
元記事 PR TIMESで読む

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