この記事の要点: 高性能ネットワーキング・ソリューションを提供する米国Cornelis Networksは、スケールアップおよびスケールアウト双方に対応し、ネットワーク内にプログラマブル・コンピューティング機能を組み込んだ新アーキテクチャ「Active Compute Fabric」を発表しました。あわせて、次世代製品の市場投入に向けて2億500万ドルの資金調達を実施したこと、およびQualcomm Technologiesとの協業についても公表しています。
発表内容のポイント
- データ転送時に処理を行うプログラマブルな新ネットワークアーキテクチャを発表
- GPUなどのアクセラレータがデータ待ちで停止する時間を減らし、稼働率を向上
- UALinkやUltra Ethernetなど、特定のベンダーに依存しないオープン標準を採用
発表の背景
AIモデルの急速な大規模化に伴い、通信の遅延や同期処理の発生によって、高価なGPUなどのアクセラレータが十分に稼働しない「データ待ち」の課題が深刻化しています。従来のネットワークはデータを転送するだけの受動的な役割に留まっていましたが、インフラ全体の効率を高めるためには、ネットワーク自体がデータ処理を分担する能動的なシステムへと進化する必要性が高まっていました。
何が発表されたのか
発表された「Active Compute Fabric」は、ロスレス・トランスポート、ファブリック内アクセラレーション、プログラマブル・コンピューティングを統合したアーキテクチャです。ネットワーク自体が移動中のデータを処理し、通信処理をオフロードすることで、アクセラレータの稼働率を最大化します。同社の試算によると、10万GPU規模のシステムでは稼働時間の約半分がデータ待ちに費やされており、新技術はこの未活用キャパシティの削減に貢献します。製品としては「CN5000」が量産出荷中であり、次世代の「CN6000」はサンプル提供段階にあります。
製造業・生産管理への見方
製造業におけるスマートファクトリー化や、設計・開発部門での大規模なシミュレーション、AI画像解析モデルの学習など、産業界でもHPC(高性能コンピューティング)やAIインフラの活用が急速に進んでいます。本技術のようなオープン標準(UALink、Ultra Ethernetなど)に基づく高性能ネットワークの登場は、特定の半導体ベンダーに依存しない柔軟なシステム構築を可能にします。これにより、製造業のデータ解析基盤や生産管理AIの運用コスト削減、処理スピードの向上が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社のAI・解析用サーバー環境で、GPUなどの稼働率やデータ転送遅延が課題になっていないか
- 既存のネットワーク機器から、オープン標準に対応した次世代製品への移行ロードマップ
- サンプル提供中の「CN6000」および量産出荷中の「CN5000」の国内導入・サポート体制
確認しておきたい点
本リリースに記載されている性能数値や将来のロードマップ予測は、量産前のシミュレーションおよびモデリングに基づく予測値であり、実際の導入環境やワークロードによって結果が異なる場合があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:Cornelis Networksの公式ウェブサイト
- Active Compute Fabric 技術詳細:新アーキテクチャの技術仕様や特徴を紹介するページ
- 発表企業のPR TIMESページ:Cornelis Networksのプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | Cornelis Networks, Inc. |
| 発表日時 | 2026-09-16 03:09:44 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |