この記事の要点: 大和ハウス工業株式会社は、国際的なイニシアチブ「SBTN(Science Based Targets Network)」が定める科学的手法に基づき、調達や自社事業が自然環境に与える影響の重要性評価を実施しました。第三者検証機関の検証を経て、水資源や土地利用に関する優先対応地域や課題を特定したと発表。住宅・建設・不動産業界において、同手法による自然関連リスク地域の特定・公表は日本初となります。
発表内容のポイント
- グループ101社・5,129拠点や施工現場等を対象に自然環境への影響を分析
- サプライチェーン評価により、木材以外の鉄やセメント等の原産地把握の必要性を確認
- 水利用の評価から、工場やゴルフ場が立地する九州地域やメキシコ・中国等を特定
発表の背景
大和ハウスグループは、2055年までに事業活動やサプライチェーン全体で「環境負荷ゼロ」を目指す環境長期ビジョンを掲げています。特に「ネイチャーポジティブ」と「水循環」を重点テーマとしており、科学的根拠に基づいた自然関連リスクの把握と、具体的な目標設定に向けた基盤構築が必要とされていました。
何が発表されたのか
今回の評価では、自社拠点における水利用や水質への影響に加え、木材や鉄、セメントなどの建築資材調達が水資源や土地利用に与える影響を分析しました。調達面では、原産地を把握している木材に加え、鉄やセメント、砂利・砂についても追跡を進める必要性を確認。事業活動面では、水利用量が大きい拠点や、排水を伴う工場が立地する九州地域、生物多様性への影響が高いメキシコや中国などを重要地域として特定しました。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の視点では、サプライチェーンにおける原材料調達の環境負荷や、工場などの生産拠点における水リスク管理が重要課題となっています。本件は、主要建材の調達先追跡や、水利用の多い工場拠点を科学的データに基づいて絞り込んだ事例です。環境行動計画「エンドレス グリーン プログラム2029」とも連動しており、製造・調達プロセスの持続可能性を評価する仕組みとして、製造業DXやサプライチェーン管理の参考になります。
現場で確認したいポイント
- 自社の主要原材料(鉄、セメント、砂利等)の調達先や原産地の追跡体制が整っているか
- 水利用量が多く排水を伴う自社工場や拠点が、水ストレスの高い地域に位置していないか
- SBTNなどの国際基準に準拠した自然関連リスクの評価手法を導入する準備があるか
確認しておきたい点
本発表はSBTNのプロセスにおける「重要性評価および優先順位付け(Step1・Step2)」の検証完了を報告するものであり、具体的な自然関連目標の設定(Step3)は今後の計画となっています。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 大和ハウス工業株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-15 14:00:01 |
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