この記事の要点: アルケリス株式会社は、iPhoneで撮影した作業動画から作業者の3D姿勢を推定し、人間工学の評価手法を用いて身体への負荷を自動採点する姿勢解析アプリ「Pose365」を、2026年9月15日より法人向け月額サービスとして提供開始しました。これまで評価者が目視で行っていた作業姿勢の評価をアプリ一つで完結させ、現場のリスクアセスメントや環境改善の効果検証を支援します。
発表内容のポイント
- 動画からRULA・REBA・OWASの3つの人間工学的指標を同時に自動算出
- 解析処理はiPhone端末内で完結し、外部サーバーへの動画送信がなく安全
- 2つの解析結果を並べて比較でき、アシストデバイス導入前後の効果を可視化
発表の背景
製造や物流の現場では、人手不足や高齢化に伴い作業者の身体的負担軽減が課題となっています。負担軽減には姿勢の数値化が必要ですが、従来の人間工学に基づく評価手法は評価者の熟練度や手間に依存していました。また、作業者の動画を外部サーバーに送信することへの情報管理上の懸念や、改善効果を客観的な数値で示す手段が現場に不足しているという課題もあり、これらを解決するために開発されました。
何が発表されたのか
「Pose365」は、その場で撮影するか、保存された動画を選ぶだけで姿勢解析が行えるアプリです。上肢中心の「RULA」、全身の「REBA」、悪い姿勢の時間割合を見る「OWAS」の3手法で同時に採点し、スコアの時系列や部位別の内訳を可視化します。扱う物の重さや反復の有無といった条件も解析に反映可能です。解析結果はPDFレポートやCSVとして出力でき、2つの結果を並べて比較する機能により、作業方法の変更やアシストスーツ導入による改善効果を明確に示せます。
製造業・生産管理への見方
製造現場における組立、検査、包装、運搬などの工程では、不自然な作業姿勢による腰痛や身体的負荷が労働安全衛生上の課題となります。本アプリは、下半身が設備などで隠れる作業でも「上半身のみ評価」に対応しており、実際の製造ラインに即した評価が可能です。また、アプリをインストールしたiPhoneをレンタルする形態で提供され、クラウドを介さずWi-Fiのない工場内でもスタンドアロンで動作するため、機密情報の漏洩リスクを抑えながら現場主導でDXや作業改善を進められます。
現場で確認したいポイント
- 自社の製造ラインや作業スペースにおいて、解析に必要な撮影角度や距離を確保できるか
- 月額107,800円(税込・端末貸与含む)のコストに対し、評価工数の削減や改善効果が見合うか
- 自社で評価したい作業内容が、RULA・REBA・OWASのいずれの評価手法に適しているか
確認しておきたい点
本サービスは法人向けの月額レンタル(端末貸与を含む)として提供され、個人向けの販売やApp Storeでの一般公開は行われていません。また、研究者向けの2D/3D姿勢座標データ(JSON)の出力は、別途契約のオプションとなります。
関連リンク
- 発表企業サイト:アルケリス株式会社の公式ウェブサイト
- Pose365 製品ページ:姿勢解析アプリ「Pose365」の製品詳細ページ
- 発表企業のPR TIMESページ:アルケリス株式会社のプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | アルケリス株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-15 09:13:13 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |