この記事の要点: 東京都練馬区で江戸時代から続く加藤農園を運営する株式会社カトウグリーンファームは、自社農園で収穫した完熟いちごを使用した加工品を製造・販売する直営の店舗兼加工工場「Ichigo Tokyo(イチゴ トーキョー)」を2026年9月14日にオープンします。農産物の生産から加工、販売までを自社で一貫して手がける「6次産業化」を推進し、都市型農業における新たな価値創造とブランド力強化を目指します。
発表内容のポイント
- 自社農園のいちごを使用したバウムクーヘンとジェラートの製造加工工場を新設
- イタリアでの製造経験を持つシェフを起用し、素材を活かした独自製品を開発
- 畑の土を建物の内外壁に塗り込み、農園発のものづくりを空間全体で表現
発表の背景
加藤農園は1835年から東京・練馬の地で農業を営む歴史ある農園です。宅地化が進む東京23区内において、都市農業の継続と世界に羽ばたく価値の提供を目指してきました。同園のいちごは海外輸出や政府晩餐会での採用実績を持つなど高い品質を誇っており、この強みを活かして生産から加工までを一貫して行う新業態の立ち上げに至りました。
何が発表されたのか
新設される「Ichigo Tokyo」では、農園で収穫された濃厚な完熟いちごを原材料として使用します。本場イタリアでジェラート製造経験を持つシェフの技術を導入し、いちごの風味を最大限に引き出した「いちごソルベ」や「いちごミルク」などの特製ジェラートを製造します。また、米粉を使用したグルテンフリーのバウムクーヘンも取り扱います。さらに、12月から翌年6月のいちご収穫期には、採れたてのいちごを使用したデザートコースの提供も予定しており、都内における「farm to table(農場から食卓へ)」のビジネスモデルを具現化します。
製造業・生産管理への見方
本件は、一次産業である農業が二次産業(製造・加工)と三次産業(販売・サービス)を統合する「6次産業化」の具体的な実践事例です。製造業の視点からは、自社で原材料調達(栽培)から製品企画、製造加工、店舗販売までを垂直統合することで、中間コストを抑えつつ高付加価値な製品開発を行う小規模多品種生産モデルとして捉えることができます。また、畑の土を工場の内外壁に塗り込むといった、ブランドストーリーを体現する工場設計のアプローチは、地産地消やサステナビリティを重視する現代の製造業DXやファクトリーブランディングにおいても参考になる取り組みです。
現場で確認したいポイント
- 農産物の収穫時期に合わせた製造ラインの稼働計画や在庫管理の運用方法
- 生鮮食品から加工食品への展開における品質管理基準や衛生管理体制の構築
- 海外輸出実績を持つ原材料の品質を維持したまま加工品へ展開する技術的アプローチ
確認しておきたい点
プレスリリースには、バウムクーヘンの具体的な製造設備や生産能力、およびジェラート工場の具体的な生産ラインの規模に関する詳細な仕様は記載されていません。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社カトウグリーンファーム |
| 発表日時 | 2026-09-11 12:16:10 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |