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新電元工業、EVから三相設備へ給電するV2X実証に成功。エレベータを駆動

新電元工業は、EVを非常用電源として活用し、マンションのエレベータやポンプ設備を駆動する実証試験を実施。産業用V2X充放電器の有効性を検証しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
新電元工業、EVから三相設備へ給電するV2X実証に成功。エレベータを駆動

この記事の要点: 新電元工業株式会社は、株式会社辰巳菱機との協力のもと、東京都江東区の高層マンションにおいて、電気自動車(EV)を非常用電源として活用する実証試験を実施しました。同社が開発した三相10kW出力のV2X充放電器を用い、停電時を想定した環境下でEVの蓄電エネルギーを建物側のエレベータ・揚水ポンプ系統へ供給。平常時と同様にエレベータを昇降利用できることを実証しました。

発表内容のポイント

  • 三相10kW出力のV2X充放電器を用い、EV2台からエレベータ系統へ給電
  • 家庭用単相機器だけでなく、産業用の三相200V設備への電力供給に対応
  • 災害による停電時を想定し、高層マンションでの在宅避難継続を支援

発表の背景

近年、自然災害の激甚化に伴い、停電発生時の電力確保が重要な課題となっています。特に高層の集合住宅では、停電時にエレベータや給水ポンプが停止することが、居住者の生活継続や安全確保における大きな障壁となります。こうした背景から、移動式の大容量蓄電池として機能するEVを活用し、建物側の産業用電気設備を直接駆動できる防災ソリューションの検証が求められていました。

何が発表されたのか

実証試験では、乗用EV2台(バッテリー容量40kWhおよび91kWh)と、新電元工業製の三相V2X充放電器2台を並列接続し、合計18.8kW(三相200V 9.4kW出力×2)の電力を供給しました。重量を搭載したエレベータを最上階まで昇降させるなど、実際の居住利用を想定した負荷をかけ、約1時間にわたり安全に給電できることを確認。EV急速充電の技術規格である「CHAdeMO V2H規格」をベースに、直流電力をダイレクトに三相交流へ変換して供給しています。

製造業・生産管理への見方

本技術は、工場や物流倉庫などの産業用施設におけるBCP(事業継続計画)対策としても高い関連性を持っています。一般的な家庭用V2Hが単相交流6kWクラスであるのに対し、今回のシステムは三相交流10kWクラスの放電性能を備えている点が特徴です。これにより、工場の生産ラインや機械式駐車場、業務用空調、大型ポンプといった三相電源で駆動する産業用・業務用設備の非常用バックアップ電源として、EVを活用できる可能性を示しています。

現場で確認したいポイント

  • 自社の工場や事業所にある非常用三相設備(空調やポンプ等)の消費電力量の把握
  • 導入検討時における、既存の配電盤や非常用電源切り替え回路との整合性確認
  • 社用車や通勤用EVを非常用電源として活用するための運用ルールの策定

確認しておきたい点

本実証は仮設機器による検証であり、すべてのエレベータやポンプ設備での動作を保証するものではありません。また、停電時における他発電機との並列運転には対応していません。

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出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 新電元工業株式会社
発表日時 2026-09-01 19:10:02
元記事 PR TIMESで読む

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