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米FDA、医薬品申請における製造プロセスモデルの活用状況を公表

米FDAの調査により、医薬品の承認申請において製造プロセスモデルの活用が進んでいることが明らかになりました。特に連続生産での活用が目立ちます。

生産現場のシステムNAVI編集部
米FDA、医薬品申請における製造プロセスモデルの活用状況を公表

この記事の要点: 米国食品医薬品局(FDA)の担当者らが発表した調査結果により、医薬品の承認申請において製造プロセスモデルの活用が成長分野となっていることが明らかになりました。2012年から2025年の間に、8社による少なくとも15件の承認申請で製造プロセスモデルが適用され、その多くが予定日よりも前倒しで承認されています。この調査は、プロセスモデルの審査における実務経験を共有し、規制の国際的な整合性を促すことを目的としています。

ニュースのポイント

  • 2012〜2025年の15件の承認申請で製造プロセスモデルが適用され、うち12件が早期承認
  • 15件の申請のうち11件が連続生産モデルであり、バッチ生産モデルの4件を上回る
  • 滞留時間分布モデルやバイオリアクター制御用のケモメトリクスモデルなどが活用された

背景

本調査は、FDAの医薬品評価研究センター(CDER)の担当者らによって執筆され、2026年7月の学術誌に掲載されました。FDAは長年にわたり、医薬品製造プロセスの設計と管理を強化するため、プロセスモデルの開発を支援してきました。今回の発表は、FDAがこの分野における実際の審査経験を初めて公に共有したものであり、プロセスの理解やプロセス分析技術(PAT)の活用を促進してきたこれまでの取り組みの延長線上にあります。

何が起きたのか

調査対象となった15件の申請のうち、12件は目標期日よりも平均20.3日早く承認されました。期日通りに承認されなかった残り3件の課題は、モデリングとは無関係の要因でした。適用されたモデルの具体例としては、低分子錠剤の連続生産におけるフィーダー流量の変動を測定する「滞留時間分布モデル」や、バイオ製剤のバッチ製造におけるバイオリアクターおよび供給制御のための「ケモメトリクスモデル」が挙げられます。対象製品は低分子医薬品、ペプチド、モノクローナル抗体など多岐にわたります。

製造業・生産管理への見方

製造業や生産管理の観点において、製造プロセスモデルの活用は、単なる理論に留まらず、商業生産における原材料のトレーサビリティやインプロセス制御などの実務に定着しつつあります。特に連続生産(Continuous Manufacturing)を採用する申請は、従来のバッチ生産よりも迅速に承認される傾向が示されています。高度な製造技術を用いたプロセスモデルの導入は、国内生産への回帰や海外サプライヤーへの依存度低減を支える技術基盤としても期待されています。

現場で確認したいポイント

  • 自社の製造プロセスにおいて、連続生産への移行やプロセスモデルの適用が可能な工程があるか
  • リアルタイム制御やトレーサビリティ向上のため、PATやケモメトリクスモデルの導入を検討できるか
  • 規制当局への申請プロセスを迅速化するために、プロセスモデルの活用が有効な選択肢となるか

確認しておきたい点

FDAによる普及促進の取り組みにもかかわらず、13年間で8社・15件の申請という実績は依然として少なく、採用率は低い水準に留まっています。特にジェネリック医薬品分野などでのさらなる普及活動が課題とされています。

出典情報

出典 raps.org
公開日時 2026-08-27T17:25:00-04:00
元記事 raps.orgで読む

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