この記事の要点: あさかわシステムズ株式会社は、同社が開発・提供する建設業特化型ERP「ガリバーX」に、自然言語で操作できる対話型AIエージェント機能を搭載したと発表しました。利用者が「今月受注した工事を一覧で出して」といった自然な言葉で指示するだけで、AIが条件を理解して必要なデータを検索・表示します。専門的な操作やプロンプトの知識がなくても、基幹システム内の情報へ迅速にアクセスできる環境を提供します。
発表内容のポイント
- 自然言語で指示するだけで、工事・原価・請求などのデータを自動で検索・一覧表示
- 「過去5年分の工事原価台帳」など、指示に応じた帳票PDFをその場で自動生成
- 各業務画面に添付された証憑ファイルを横断検索し、電子帳簿保存法対応をサポート
発表の背景
帝国データバンクの調査によると、建設業における生成AIの業務活用率は26.4%と、全業界平均の34.5%を下回り最も低い水準にあります。建設業界では人手不足や時間外労働の上限規制への対応から生産性向上が急務となっていますが、AIを使いこなせる専門人材やノウハウの不足が導入の障壁となっていました。この課題に対し、普段使いする基幹システム自体にAIを組み込むことで、専門知識なしでの活用を目指しています。
何が発表されたのか
今回追加されたAIエージェント機能は、主に3つの役割を担います。1つ目は「データ問い合わせ」で、複雑な検索条件を設定することなく、口頭のような指示で必要なデータを抽出します。2つ目は「帳票生成」で、指定した条件の帳票をその場でPDF化します。3つ目は「添付ファイル検索」で、受注工事や予算、支払伝票、請求などの各画面に添付された証憑ファイルを横断的に検索でき、書類を探す手間を削減します。ERP内で一元管理された整合性の高いデータをAIが横断的に活用するため、実務に直結する情報提供が可能です。
製造業・生産管理への見方
建設業やプラント建設、大型設備の製造・施工現場では、工事原価管理やJV(共同企業体)管理など、特有の複雑なデータ管理が発生します。これらは一般的なERPでは対応しきれず、データの検索や帳票作成に多大な工数がかかっていました。今回の機能は、現場の担当者がシステム操作の習得に時間を取られることなく、日常の言葉で必要な原価情報や証憑にアクセスできる点に価値があります。データ入力や検索といった「確認作業」の工数を削減し、データを活用した意思決定や現場管理に注力できる環境づくりは、製造業や建設業のDXにおいて重要なアプローチとなります。
現場で確認したいポイント
- 自社で利用している既存の基幹システムやERPにおいて、データ検索や帳票出力にどれだけの工数がかかっているか
- 現場の作業員や管理者が、専門的なITスキルやプロンプトの知識なしで直感的に使えるインターフェースか
- 電子帳簿保存法に対応した証憑類の検索・管理プロセスが、現場の負担になっていないか
確認しておきたい点
本機能の利用にあたり、既存の「ガリバーX」ユーザーへの提供条件(追加ライセンス費用の有無など)や、具体的なシステム連携要件については、公式製品サイト等での確認が必要です。
関連リンク
- 関連ページ(製品サイト):建設業向けERP「ガリバーシリーズ」の製品サイト
- 発表企業サイト:あさかわシステムズ株式会社のコーポレートサイト
- 発表企業のPR TIMESページ:あさかわシステムズのプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | あさかわシステムズ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-08-25 07:00:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |