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米陸軍が3Dプリンタと内製モーターでドローン飛行の世界記録を樹立

米陸軍の工廠で組み立てられたブラシレスDCモーターと、3Dプリンタによる迅速な現地製造技術を組み合わせ、バッテリー駆動ドローンの連続飛行世界記録を達成しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
米陸軍が3Dプリンタと内製モーターでドローン飛行の世界記録を樹立

この記事の要点: 米陸軍の「有機的産業基盤(OIB)」において組み立てられたブラシレスDCモーターを搭載した小型無人航空機システム(sUAS)が、砂漠の酷暑環境下で8時間41分43秒という連続飛行の世界記録を樹立しました。この成果は、米陸軍兵器資材コマンド(AMC)が進める、防衛技術における国内サプライチェーンの確保と、3Dプリンタなどを活用したオンデマンド型の分散型製造モデルの有効性を実証するものです。

ニュースのポイント

  • トビーハナ陸軍工廠で組み立てられたブラシレスDCモーターが世界記録の飛行を支えた
  • 設計から3Dプリンタによる機体製造、組立までを現地モバイル工場で24時間以内に完了
  • 海外依存を排除し、国内での部品製造・調達を強化する「Blue List」登録への取り組み

背景

米陸軍兵器資材コマンド(AMC)は、重要な防衛技術における海外依存を排除し、安全な国内サプライチェーンを構築するための取り組みを進めています。今回の実証実験「Game of Drones 26-2」は、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で実施され、新設されたモーター組立ラインの成果を実戦に近い環境で検証する初の本格的な屋外飛行テストとなりました。

何が起きたのか

今回のドローンは、適応型ソフトウェア「Prometheus」を用いて10分未満で設計されました。その後、コンテナ型の移動式生産工場内に設置された商用3Dプリンタを使い、24時間以内に機体を製造。トビーハナ陸軍工廠で組み立てられた2基のブラシレスDCモーターと、パートナー企業のバッテリーを統合し、わずか3人のチームで現地組み立てを行いました。このドローンは約300マイルを飛行し、従来の記録を50分更新する歴史的な成果を上げました。

製造業・生産管理への見方

本件は、製造業における「分散型オンデマンド製造」と「サプライチェーンの内製化」の極めて高度な実践例です。設計から製造、組立までを現場のモバイル工場で完結させる仕組みは、リードタイムを劇的に短縮するリショアリングのモデルケースと言えます。また、標準化された部品を国内で安定調達・製造し、サイバーセキュリティ基準を満たした「Blue List」に登録するプロセスは、産業用機器や重要インフラ分野における部品調達の信頼性向上策としても深く関連しています。

現場で確認したいポイント

  • 3Dプリンタを活用したオンデマンド製造における、強度や精度の品質管理手法
  • 設計ソフトウェアと製造設備(3Dプリンタ)を直結させた超短納期プロセスの構築
  • サプライチェーンの地政学的リスクを低減するための、重要部品の内製化・代替調達力

確認しておきたい点

今回の世界記録はギネスブックへの申請段階であり、公式認定は現在手続き中です。また、モバイル工場での3Dプリント製造は、量産フェーズにおけるコスト効率や耐久性の面でさらなる検証が必要です。

出典情報

出典 Army Materiel Command
公開日時 2026-08-20T14:29:49Z
元記事 Army Materiel Commandで読む

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