この記事の要点: 株式会社アサヒテクノリサーチは、カーボンニュートラル実現に向けて導入が進むCO2分離・回収装置において、新たな環境リスクとして懸念される微量有害物質「ニトロソアミン類」の分析サービスを強化しました。排ガスおよび液相の双方からサンプリングを行い、高感度質量分析装置を用いて分析・評価までをワンストップで提供することで、脱炭素設備の安全な運用を支援します。
発表内容のポイント
- 現地サンプリングからLC-MS/MS等による分析・評価までワンストップ対応
- 排ガスと液相(吸収液等)の双方に対応し、設備の運用状況を多角的に評価可能
- 海外の技術資料や分析手法を参考に、海外規格や顧客の管理基準に柔軟に対応
発表の背景
世界的な脱炭素の流れに伴い、火力発電所や製鉄所、セメント工場などでCO2回収設備の導入が進んでいます。一般的に採用されているアミン吸収法では、アミン類が排ガス中の窒素酸化物(NOx)と反応し、発がん性物質であるニトロソアミン類が生成・放出されるリスクが指摘されています。国内に明確な規制はまだありませんが、医薬品分野での問題を契機に産業界でも関心が高まっています。
何が発表されたのか
本サービスは、同社が培ってきた排ガス測定技術と高度分析技術を融合させたものです。極めて低濃度で存在する可能性があるニトロソアミン類を正確に測定するため、現場の運転状況に応じた最適なサンプリングを実施します。分析には高感度質量分析装置(LC-MS/MS等)を使用し、対象物質や検出下限は顧客の設備や目的に応じて提案されます。すでに大手重工メーカーや産業ガスメーカーから複数の相談が寄せられています。
製造業・生産管理への見方
工場やプラントでCO2回収・貯留・有効利用(CCUS)技術を導入・検討する製造業にとって、設備の安全性評価は避けて通れない課題です。「CO2を回収する」という目的の達成だけでなく、稼働に伴う二次的な環境影響や有害物質の排出リスクを事前に把握・管理することが求められます。本サービスは、客観的なデータに基づいて設備の安全な運用や周辺環境への配慮を証明するための有効な手段となります。
現場で確認したいポイント
- 自社で導入・検討しているCO2回収装置のアミン吸収プロセスにおけるリスク有無
- 排ガスだけでなく、吸収液などの液相も含めた多角的な分析評価の必要性
- 将来的な環境規制や海外規格への適合を見据えた、現状の排出状況の把握
確認しておきたい点
現時点で国内にはCO2回収設備由来のニトロソアミン類に対する明確な法規制はありません。今後の規制動向や、自社の設備仕様における具体的な検出下限値などについては、同社への個別相談による確認が必要です。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社アサヒテクノリサーチの公式サイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社アサヒテクノリサーチ |
| 発表日時 | 2026-08-19 13:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |