この記事の要点: 台湾でのビジネス・市場動向調査を手がけるワイズコンサルティンググループ傘下のワイズリサーチは、在台日系企業における物流サービス利用の実態をまとめたインサイトレポートを公開しました。主に製造業や卸売業を営む在台日系企業72社を対象とした調査によると、半数以上の企業が複数の物流業者を併用している実態が判明。事業の高度化に伴い、既存の物流体制との間に生じている「3つのギャップ」を解説しています。
発表内容のポイント
- コスト削減を重視する一方で、対応品質や取扱い品質への不満が課題に浮上
- 倉庫ニーズが単なる保管場所から、トレーサビリティ等を備えた機能的拠点へシフト
- 物流業者の見直しは現場が提案し、最終決定は経営層が担う意思決定構造が明確に
発表の背景
台湾に展開する日系企業において、事業展開の高度化に伴いサプライチェーン再構築の必要性が高まっています。しかし、現場が求める実務要件と、経営層が重視するコストや長期的戦略との間には認識の乖離が生じがちです。こうした背景から、同社は在台日系企業が直面している「品質とコストのバランス」や「機能的な倉庫スペックへの要求」といった課題を客観的な指標として示すため、本調査を実施しました。
何が発表されたのか
レポートでは、物流コスト見直しの裏に潜む「3つのギャップ」を指摘しています。第1に、65%の企業がコスト削減を理由に見直しを検討する一方、既存パートナーに対しては柔軟性やトラブル対応、破損防止といった「サービス品質」の向上を強く求めている点です。第2に、直近1年間の課題として「倉庫スペックの不足」が最多となり、選定時にはコストに次いで輸出入・通関対応やリードタイムが重視され、高い在庫精度やトレーサビリティといった管理体制が求められています。第3に、見直しの提案は現場の物流管理部門が行うものの、最終決定は取締役・経営層が握るという意思決定プロセスの構造です。
製造業・生産管理への見方
台湾に生産拠点や調達・物流ネットワークを持つ日系製造業にとって、サプライチェーンの安定化と高度化は極めて重要な課題です。本調査結果は、単なる「保管スペースの確保」や「運賃の安さ」だけで物流業者を選定する時代から、製造現場の要求に耐えうる「機能的拠点」としての倉庫スペックや、トレーサビリティ、在庫精度といった品質管理体制が不可欠になっている実態を示しています。台湾市場における自社の物流体制が、今後の事業拡大や品質保証の要求に耐えうるかを客観的に見直すための有益な指標となります。
現場で確認したいポイント
- 台湾拠点における既存の物流業者が、破損防止やトラブル時の柔軟な対応品質を満たしているか
- 自社が利用する倉庫のスペックや在庫精度、トレーサビリティ対応が製造・出荷要件に合致しているか
- 物流体制の見直しにおいて、現場の求める実務品質と経営層のコスト判断のすり合わせができているか
確認しておきたい点
本調査は在台日系企業72社(主に製造・卸売業)を対象としたものであり、すべての在台日系企業や他地域の物流事情にそのまま適用できるわけではありません。また、具体的な倉庫スペックの詳細や推奨される物流業者の選定基準などはレポート全文を参照する必要があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:ワイズコンサルティンググループの公式ホームページ
- 発表企業のPR TIMESページ:同社のプレスリリース一覧ページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 威志企管顧問股イ分有限公司(ワイズコンサルティンググループ) |
| 発表日時 | 2026-08-05 09:54:19 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |