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米センチュリー・アルミが製錬所を拡張、国内生産能力10%増へ

米センチュリー・アルミニウムがサウスカロライナ州の製錬所拡張を発表。米国の一次アルミニウム生産能力が10%向上します。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: 米国のアルミニウム製造大手センチュリー・アルミニウムは、サウスカロライナ州バークリー郡にあるマウント・ホリー一次アルミニウム製錬所の拡張投資を発表しました。この投資により、同製錬所の従業員数は600人以上に増加し、米国内における一次アルミニウムの総生産能力は10%向上する見込みです。安価な輸入材に押されて衰退していた米国のアルミニウム産業において、国内供給網の再構築に向けた重要な転換点となります。

ニュースのポイント

  • マウント・ホリー製錬所の拡張により、米国内の一次アルミ生産能力が10%向上
  • 関税引き上げなどの保護政策を背景に、国内製造業への巨額投資を決定
  • 同社は国内で約50年ぶりとなる新規製錬所の建設プロジェクトも計画中

背景

かつて米国はアルミニウム生産の強国であり、2000年には国内に23の一次製錬所が存在していました。しかし、外国産アルミニウムの流入により市場シェアを奪われ、現在稼働している米国内の製錬所はわずか4カ所にまで減少していました。アルミニウムは自動車や電力網、航空機、防衛産業に不可欠な基盤素材であり、国内生産力の衰退は経済および安全保障上の大きな課題となっていました。

何が起きたのか

今回のマウント・ホリー製錬所の拡張は、米政府によるアルミニウム関税の引き上げ(232条に基づく関税率50%への引き上げと抜け穴の排除)という通商政策が直接的な呼び水となりました。センチュリー・アルミニウムはこの政策効果を背景に、同製錬所の稼働ラインを再活性化させ、地域に約10億ドルの経済効果をもたらすとしています。さらに同社は、米国内で約50年ぶりとなる新規製錬所の建設に向けて数十億ドル規模の投資を進めており、これが実現すれば米国のアルミニウム生産能力は倍増する見通しです。

製造業・生産管理への見方

製造業やサプライチェーン管理の観点において、基礎素材であるアルミニウムの国内調達力の回復は極めて重要な意味を持ちます。特に自動車、航空宇宙、インフラ設備などの分野では、地政学的リスクや通商摩擦による原材料調達の混乱を避けるため、ニアショアリングや国内調達比率の向上が求められています。米国製アルミの供給量増加は、北米に生産拠点を持つ製造業者にとって、リードタイムの短縮やサプライチェーンの安定化に寄与する可能性があります。

現場で確認したいポイント

  • 北米市場におけるアルミニウムの調達価格や関税措置によるコスト影響の把握
  • 国内生産能力の回復に伴う、代替調達先としての米国製アルミの品質と供給安定性の評価
  • 主要な原材料や部品のサプライチェーンにおける地政学的リスクの再点検

確認しておきたい点

本記事はセンチュリー・アルミニウムのCEOによる寄稿をもとにしており、特定の通商政策の成果を強調する側面があります。実際の製錬所拡張の進捗や、新規製錬所の建設スケジュール、および関税措置がもたらす下流の製造業へのコスト負担増などの影響については、客観的な市場データの注視が必要です。

出典情報

出典 Post and Courier
公開日時 2026-08-02T21:18:46Z
元記事 Post and Courierで読む

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