この記事の要点: 機能性材料メーカーのデクセリアルズ株式会社が製造・販売する異方性導電膜(ACF)、スパッタリング技術による反射防止フィルム(ARF)、光学弾性樹脂(SVR)の3製品が、市場調査において7年連続で世界シェアNo.1(2025年金額シェアベース)を獲得しました。同社はこれらの高付加価値材料を強みに収益基盤を固め、AI普及に伴い成長するデータセンターや車載分野への展開を加速させています。
発表内容のポイント
- 異方性導電膜(ACF)は世界シェア79.4%。高密度接続を支え新工場エリアも完成予定
- 反射防止フィルム(ARF)は世界シェア95.4%。独自のロールtoロール方式で生産
- 光学弾性樹脂(SVR)は世界シェア54.3%。車載向けに技術検証施設での提案を強化
発表の背景
スマートフォンやノートPC、車載ディスプレイの進化に伴い、電子部品や光学材料には高度な機能性と信頼性が求められています。デクセリアルズは、2026年5月に発表した中期経営計画のリフレッシュにおいて、光半導体を扱うフォトニクス事業の加速を打ち出しました。旺盛な需要に対応するための設備投資を進めつつ、コア技術を掛け合わせて次世代ソリューションの創出を目指しています。
何が発表されたのか
今回世界シェア首位を維持した3製品は、いずれもディスプレイの高性能化に不可欠な部材です。ACFは導電粒子を意図した位置に配列する独自技術により、微細な接続を可能にしています。ARFはスパッタリング技術を用いてナノレベルで膜厚を制御し、高い反射防止性能を実現。SVRはディスプレイ内部の空気層を埋める液状接着剤で、視認性の向上に寄与します。これらは車載ディスプレイの大型化や、高密度実装が求められるデバイス向けに供給されています。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の視点では、同社の生産体制と技術検証の仕組みに注目が集まります。ACFについては、需要拡大に対応するため鹿沼事業所第2工場(栃木県鹿沼市)に新エリア(工場)の完成を予定しており、供給力の増強を図っています。また、ARFの生産においては、独自の「ロールtoロール方式」を採用することで、品質確保と効率的な量産を両立。さらに、SVRの提案に向けては、顧客との共同開発や技術検証を行う実験施設「Automotive Solution Laboratory」を活用し、実際の工程や材料を用いた評価・試作、オンラインでの遠隔検証に対応する体制を整えています。
現場で確認したいポイント
- ACF増産に向けた鹿沼事業所第2工場の新エリア稼働時期と供給安定性
- 車載ディスプレイの大型化や曲面化に対応するARFおよびSVRの採用実績
- 技術検証施設(ASラボ)を活用した、自社製品への材料導入プロセスの迅速化
確認しておきたい点
本記事に記載された世界シェアの数値は、株式会社富士キメラ総研が2026年7月に発行した市場調査レポート「2026ディスプレイ関連市場の現状と将来展望」における、2025年の金額シェアベースのデータに基づいています。
関連リンク
- 発表企業サイト:デクセリアルズ株式会社の公式ウェブサイトです。
- 関連ページ:世界シェアNo.1獲得に関する公式ニュースリリースです。
- 発表企業のPR TIMESページ:デクセリアルズのプレスリリース一覧が確認できます。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | デクセリアルズ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-29 10:32:20 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |