この記事の要点: キャディ株式会社は、米国のTier1自動車部品サプライヤーであるNeaton Auto Products Manufacturing(NAPM)における製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」の導入事例を公開しました。NAPMは、40年分におよぶ14万件以上の設計・生産データを一元化し、情報収集にかかる工数を最大40〜70%削減することに成功。エンジニアリング、品質管理、調達の各部門における業務効率化を実現しています。
発表内容のポイント
- 40年分・14万件以上の設計・生産データを「CADDi」で一元管理化
- エンジニアの情報収集工数を40〜70%、品質管理の収集時間を約50%削減
- 利用ユーザー数は当初の30名から85名へ増加し、部門横断での活用が拡大
発表の背景
多品種の自動車部品を設計・製造するNAPMでは、40年にわたり蓄積されたデータが複数の共有ドライブや複雑なフォルダ階層に分散していました。手書きメモを含むスキャン書類などの所在特定や再利用が困難で、エンジニアや品質管理担当者が情報収集に多大な時間を費やしていました。また、調達部門でも過去の部品・価格情報をサプライヤーの見積評価に活かしきれず、戦略的な調達活動への移行が課題となっていました。
何が発表されたのか
CADDiの導入により、NAPMはPLMやERPシステム、手書きメモを含むスキャン書類など、14万件以上のデータを一つのプラットフォームに集約しました。これにより、図面や設計メモ、品質管理(QA)シートを一箇所から参照できるようになり、品質管理部門での情報収集時間は約50%短縮。根本原因の分析に素早く着手できる環境が整いました。社内での活用も広がり、利用ユーザー数は導入初期の30名から85名へと183%増加しています。
製造業・生産管理への見方
本事例は、長年の操業で蓄積されたレガシーデータや、紙・スキャンデータなどの非構造化データをどのように資産化するかという、製造業DXにおける共通課題への解決策を示しています。特に自動車部品のTier1のように、多品種かつ厳格な品質管理が求められる現場において、エンジニアリングチェーンとサプライチェーンのデータを紐付けることは、設計・品質・調達の連携を強固にします。今後は見積効率の向上やコストの可視化、過去データに基づいたサプライヤーとの価格交渉など、調達の高度化への応用が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社内に分散している過去の図面やスキャン書類、手書きメモの電子化と整理状況
- 設計、品質管理、調達の各部門間で、必要な情報に即座にアクセスできる仕組みの有無
- 類似図面や過去の見積データを活用した、調達コスト適正化プロセスの構築状況
確認しておきたい点
本成果は米国オハイオ州に拠点を置くNAPM社における導入事例であり、自社のシステム環境やデータ形式によって導入効果や移行プロセスが異なる可能性があります。また、キャディ社の部品調達支援事業はAIプラットフォーム事業に統合され、現在は部品・組立品の提供を終了している点に留意が必要です。
関連リンク
- 発表企業サイト:キャディ株式会社の公式ウェブサイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ:キャディ株式会社のプレスリリース一覧です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | キャディ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-29 09:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |