この記事の要点: 株式会社T2、アイリスオーヤマ株式会社、NLP協同組合の3者は、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて長距離輸送を行う「モーダルコンビネーション」の実証実験を九州ー関東間で実施しました。2026年7月9日からの2日間、約1,100kmの区間でアイリスオーヤマの製品を輸送し、オペレーションや輸送品質に問題がないことを確認しました。今後、定期運行を視野に入れた連携を検討していく方針です。
発表内容のポイント
- 自動運転トラックと貨物鉄道を融合した「モーダルコンビネーション」の実証に成功
- アイリスオーヤマ鳥栖工場からNLP川崎DCまでの約1,100kmを約2日間で輸送
- 新名神高速から東名高速の約360km区間でレベル2自動運転トラックを使用
発表の背景
物流業界におけるトラックドライバー不足の深刻化を背景に、持続可能な幹線輸送モデルの構築が急務となっています。T2は2027年度以降のレベル4自動運転トラックによる幹線輸送開始を目指しており、その一環としてJR貨物の全国ネットワークと自社の自動運転技術を融合した「モーダルコンビネーション」を2025年より開始していました。今回は荷主であるアイリスオーヤマらが新たに参画し、実際の製品輸送における実用性を検証しました。
何が発表されたのか
今回の実証では、アイリスオーヤマ鳥栖工場から福岡貨物ターミナル駅までは全国通運が担当し、そこから京都貨物駅まではJR貨物の貨物列車で輸送しました。京都貨物駅からNLP川崎DCまでの区間はT2のレベル2自動運転トラックが担い、そのうち三重県の亀山西JCTから神奈川県の綾瀬スマートICまでの約360kmで自動運転走行を行いました。T2とJR貨物が共同開発した31フィート共用コンテナを使用し、炭酸水などの製品を積載して、積み替え作業や荷崩れの有無、運行スケジュールへの影響を検証しました。
製造業・生産管理への見方
製造業の生産管理や物流部門にとって、製品を確実かつ安定的に顧客へ届ける長距離幹線輸送の確保は極めて重要な課題です。今回の実証は、工場から出荷された製品が、貨物鉄道と自動運転トラックの間で遅滞なく積み替えられ、荷崩れなどの品質トラブルを起こさずに計画通り約2日間で届くことを証明しました。このようなモーダルコンビネーションの確立は、将来的な物流リソースの逼迫に対する有力な解決策となり、サプライチェーンの安定化に寄与します。
現場で確認したいポイント
- 自社工場の出荷ドックや委託物流網が、31フィート共用コンテナなどの規格に対応可能か
- 鉄道と自動運転トラックを乗り継ぐ運行スケジュールが、自社のリードタイム要件を満たすか
- 自動運転区間における運行管理体制や、緊急時の代替輸送ルートが確保されているか
確認しておきたい点
今回の実証で使用された自動運転トラックは、ドライバーが監視し必要に応じて操作を行う「レベル2」の段階です。T2が目標とする「レベル4(特定条件下での完全自動運転)」による幹線輸送の本格運用は2027年度以降を予定しており、完全な無人化・省人化効果の検証は今後の課題となります。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社T2の公式ウェブサイト
- 発表企業のPR TIMESページ:株式会社T2のプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社T2 |
| 発表日時 | 2026-07-17 11:00:03 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |