海外製造業ニュース

中国DRAM大手・長鑫科技がIPOロードショー、生産管理と規模の経済で黒字化へ

中国DRAM大手の長鑫科技がIPOロードショーを開催。生産管理の効率化や設備投資、サプライチェーン強化による成長戦略を明かしました。

生産現場のシステムNAVI編集部
中国DRAM大手・長鑫科技がIPOロードショー、生産管理と規模の経済で黒字化へ

この記事の要点: 中国のDRAM(半導体メモリ)大手である長鑫科技(ChangXin Technology)は、新規公開株(IPO)に向けたオンラインロードショーを開催しました。同社は2019年に中国本土初となる独自設計のDRAM量産化に成功して以来、急速に技術革新を遂げています。今回のIPOを通じて調達した資金は、研究開発体制の強化や生産設備の拡充に充てられ、市場需要への対応力向上とグローバル市場での競争力強化を目指します。

ニュースのポイント

  • 生産管理の効率化と規模の経済により、2025年までに黒字化を達成する見通し
  • サーバー向けDRAM需要の急増に対応し、次世代製品の開発と生産ライン拡張を計画
  • サプライチェーンの安全性を高めるため、半導体装置・材料の部材検証を共同で推進

背景

長鑫科技は中国のDRAM業界をリードする存在であり、生産能力において中国国内で首位、世界でも4位に位置しています。世界のDRAM市場はサムスン電子、SKハイニックス、マイクロン・テクノロジーの3社が9割以上のシェアを占めていますが、同社は2025年第4四半期時点で世界シェア7.67%に達しており、中国国内での代替需要を背景にさらなる市場シェア拡大を狙っています。

何が起きたのか

同社の業績は、業界のサイクルや生産管理の改善、規模の経済の実現によって大きく変化しています。2025年後半からのDRAM価格の上昇傾向に加え、より高度な技術プラットフォームでの量産移行により、ウェーハあたりの収穫量が大幅に増加する見込みです。これにより、製造コストの削減と生産能力の稼働率向上が進み、粗利益率はサムスン電子に近い水準まで急回復すると予測されています。また、データセンターやクラウドコンピューティングの拡大に伴い、2030年までにDRAM市場の約71%を占めるとされるサーバー向け需要の取り込みに注力しています。

製造業・生産管理への見方

製造業や生産管理の観点において、同社の取り組みは「リーン生産管理」と「サプライチェーンの垂直・水平連携」の重要性を示しています。同社は単に生産規模を拡大するだけでなく、製造プロセスのアップグレードによるユニットコストの削減を徹底しています。さらに、サプライチェーンの安全性を確保するため、大学や研究機関、上流・下流のパートナー企業と連携し、半導体製造装置や材料、部品の共同開発と検証を推進しています。これにより、部材調達のボトルネックを解消し、安定した生産体制を構築するモデルケースとなっています。

現場で確認したいポイント

  • 先端半導体デバイスの調達において、中国製DRAMの採用可能性や品質水準を評価できているか
  • 自社の生産管理において、規模の経済とリーン生産によるユニットコスト低減の余地があるか
  • サプライチェーンの地政学的リスクに備え、主要部材の代替調達先や共同検証体制を整えているか

確認しておきたい点

同社は急速な成長を遂げているものの、DRAM市場は依然として大手3社による寡占状態にあり、業界全体の価格サイクルや需給バランスの変動による業績への影響には注意が必要です。

出典情報

出典 Moomoo News
公開日時 2026-07-15T17:21:54+08:00
元記事 Moomoo Newsで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です