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中国のタングステン回収合弁が操業停止。原料供給元の株主と合意至らず

中国の厦門タングステン傘下の合弁会社が、大株主である洛陽モリブデンからの原料供給停止により操業停止に追い込まれました。鉱物資源のコンプライアンス管理強化と株主間の意見不一致が背景にあります。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: 中国の厦門タングステン(Xiamen Tungsten)は2026年7月1日、持分法適用子会社である洛陽豫鷺鉱業(Luoyang Yulu Mining)が基本的に操業を停止したと発表しました。共同出資者である洛陽モリブデン(Luoyang Molybdenum)からのモリブデン選鉱尾鉱(テール)の供給が途絶えたことが直接の原因です。20年以上にわたり資源循環ビジネスを継続してきた両社の協力関係が、規制強化と経営方針の不一致により揺らいでいます。

ニュースのポイント

  • 洛陽モリブデンからの原料供給停止により、洛陽豫鷺鉱業の生産ラインが停止
  • 国家による戦略鉱物のコンプライアンス管理強化が供給停止の背景に存在
  • 両株主間で今後のコンプライアンス対応や長期運営計画の合意に至らず

背景

洛陽豫鷺鉱業は2002年に設立され、厦門タングステンが60%(日常の生産管理を担当)、洛陽モリブデンが40%(原料となる尾鉱の供給を担当)を出資する合弁会社です。モリブデン鉱石の選鉱後に残る尾鉱から灰重石(タングステン原料)を回収する単一のビジネスモデルを展開しており、外部からの原料調達ルートを持たないため、供給停止がそのまま操業停止に直結しました。

何が起きたのか

洛陽豫鷺鉱業は2025年通期で売上高3億6,300万元、純利益1億2,300万元を達成するなど安定した業績を維持していました。洛陽モリブデン側は今回の供給停止について、商業的な価格調整や競争によるものではなく、タングステンなどの戦略鉱物に対する国家の全チェーン規制強化への対応と、それに伴う設備改修や運営計画について株主間で合意に達しなかったためと説明しています。規制リスクを回避するための措置として供給を停止した模様です。

製造業・生産管理への見方

製造業やサプライチェーン管理の観点から、本事案は「単一の原料供給元に依存するリスク」と「環境・資源規制によるサプライチェーンの突発的な寸断」を浮き彫りにしています。特に中国国内における希少金属(レアメタル)の規制強化は、リサイクルや副産物回収の現場にも厳格なコンプライアンスを要求しています。タングステンは超硬工具などの重要素材であり、今回の回収事業停止が市場全体の供給バランスや価格に波及する懸念があり、調達管理上の注視が必要です。

現場で確認したいポイント

  • 自社サプライチェーンにおいて、代替調達先のない単一原料依存の生産ラインがないか
  • 合弁事業や外部委託先における、環境規制や資源管理規制の遵守状況にリスクはないか
  • 主要原材料の供給元が、規制対応を理由に突然供給を停止するリスクへの備えはあるか

確認しておきたい点

厦門タングステン全体の連結純利益に対する当該子会社の利益貢献度は2.66%と限定的ですが、操業停止の期間や損失額、再開時期は見通せていません。また、国内タングステン製品のサプライチェーンへの具体的な影響度合いは現時点で未確定です。

出典情報

出典 news.chemnet.com
公開日時 2026-07-02 08:57:39
元記事 news.chemnet.comで読む

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